ーマンより解雇速い」
コロナで生活苦外国人支援

新型コロナウイルスの影響で、仕事を失うなど生活に苦しんでいる外国人を支援しようと、名古屋市のNPOが外国人が多く住む集合住宅で食料品を配りました。

この取り組みは、名古屋市港区のNPOが、住民のおよそ3割が外国人で占めている地元の集合住宅「九番団地」で行いました。

26日、集合住宅の前には、感染のおそれがある手渡しを避けるために、卵やお菓子を並べたテーブルが用意されました。

そしてブラジルやフィリピンの人たちなどおよそ60人が次々と訪れて、みずからテーブルから食料品を持ち帰っていました。

ベトナム人の技能実習生の女性は「仕事が半分になり生活が苦しいうえ、家族への送金もできなくなっています。仕事がしたいです」と話していました。

また別の場所に住む日系ブラジル人の男性は「今月いっぱいで自動車部品工場を解雇され会社の寮も出なければなりません。帰国もできず、新たな仕事も見つからず、とても心配です」と話していました。

NPO「まなびや@KYUBAN」の川口祐有子代表は「リーマンショックの時と比べて解雇のスピードが速く、さまざまな職種に及んでいます。感染の懸念から炊き出しなどは行えません。困ったとき誰かが助けてくれるというメッセージを発信していきたいです」と話していました。