国人技能実習生の
日本での再就職を支援へ

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、出入国在留管理庁は、実習の継続が困難となった外国人技能実習生などが、日本国内で再就職できるようにするための支援を実施することになりました。

出入国在留管理庁によりますと、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の影響で、製造業や観光業などでは業績が悪化し、外国人技能実習生の実習の継続が困難になったり、「特定技能」の在留資格を持つ外国人が解雇されたりするケースがあるということです。

このため、出入国在留管理庁は、日本国内で再就職を希望する外国人技能実習生らへの支援を、今月20日から実施することになりました。

具体的には、関係省庁や業界団体に情報を提供し、報酬や生活支援の有無などの一定の要件を満たした企業などとのマッチングをおこなったうえで、最大で1年間働くことができる在留資格を与えるということです。

対象については、予定していた技能実習の期間が終了したものの帰国が困難な人や、日本国内の企業の内定が取り消しになった留学生などにも柔軟に対応するとしています。

出入国在留管理庁は、「外国人技能実習生が来日できないために人手不足となっている農家や介護施設の支援にもなる。今後、技能実習が再開される場合も見据えて、在留を継続するための仕組みとして活用してほしい」と話しています。