つけられず」元防衛相
“適切でない”閣議決定

自衛隊のイラク派遣の日報をめぐり、去年2月、当時の稲田防衛大臣が国会で「見つけることはできなかった」と答弁したことについて、政府は13日の閣議で「適切な答弁ではなかった」とする答弁書を決定しました。

立憲民主党の逢坂誠二衆議院議員は質問主意書で、去年2月20日の衆議院予算委員会で当時の稲田防衛大臣が自衛隊のイラク派遣の日報について「確認したが、見つけることはできなかった」と答弁したのは虚偽ではないかとただしました。

これに対し、政府は13日の閣議で、「その時点ではその存在が確認されなかったことを述べたものだが、現時点においては適切な答弁ではなかったと考えている」とする答弁書を決定しました。

また、答弁書は、統合幕僚監部が先月、イラク派遣の日報の存在を把握してから小野寺防衛大臣に報告するまで1か月かかったことについて「遺憾であり、確認されたとの連絡を受けた時点で直ちに一報があるべきだった」としています。