新型コロナウイルスの感染拡大で学校再開をめぐる判断が自治体によって異なる中、萩生田文部科学大臣は、今年度の高校や大学の受験で受験生が影響を受けないような対応を検討する考えを示しました。

文部科学省によりますと、学校再開をめぐる判断が自治体によって異なる中で、新しい中学３年生や高校３年生の保護者などから今年度の受験に対する不安の声が寄せられているということです。

萩生田文部科学大臣は記者会見で「授業ができる自治体とできない自治体にわかれた時、高校や大学の受験を同じ条件でやることが公平かということも考えていかなければならない」と述べました。

そのうえで「受験生が不利益を被ることがないよう、大学や都道府県教育委員会などに配慮してもらいたい点を示していきたい。異常事態ともいえる中で、関係者などとあらかじめ準備してこの状況に見あった受験態勢をつくっていきたい」と述べ、受験生が影響を受けないような対応を検討する考えを示しました。