州新幹線の整備方針で
佐賀県に協議開始求める

九州新幹線・長崎ルートの整備方針をめぐって、国土交通省は佐賀県が先にまとめた、今後の協議の進め方を確認するための文書案に対する修正意見をまとめました。「フル規格を実現するための協議ではない」としたうえで、今月中には協議に入りたいとしています。

九州新幹線・長崎ルートの新鳥栖―武雄温泉間の整備方針をめぐって、国土交通省と佐賀県は課題や影響などについて、「幅広い協議」を行うための調整を進めていますが、協議の在り方については、文書で確認するやり取りが続いています。

18日は佐賀県が確認を求めていた文書案に対する修正意見を国土交通省がまとめ、その内容を明らかにしました。

それによりますと「幅広い協議」は、県が求めているとおり、「フル規格を実現するためのものではない」としたうえで、佐賀県の合意がないかぎり、事業化に向けた手続きは行わないとしています。

その一方で、県が求めている「山陽新幹線への乗り入れにはこだわらない」とする点について、国土交通省は、今後、協議するべき事項だとしています。

また佐賀県は、期限は定めず時間をかけた議論を求めていますが、国土交通省は「いたずらに時間だけがすぎないよう精力的に議論を積み重ねる」としています。

国土交通省は必要があれば佐賀県に直接、今回の内容を説明するとしていて今月中には協議に入りたいとしています。