書の保管や廃棄 国会
提出資料で不適切 遺憾」

安倍総理大臣は衆議院予算委員会の集中審議で「桜を見る会」をめぐる公文書の不適切な取り扱いがあったことは遺憾だとして、さらなる管理の徹底を検討する考えを示しました。

公明党の太田昌孝氏は「桜を見る会」をめぐる政府の公文書管理について「日本政府の根幹を揺るがしかねず、ふんまんやるかたない」と述べました。

これに対し安倍総理大臣は「行政文書の保管や廃棄における不適切な取り扱いや、国会に提出した資料の記載の一部を消去する不適切な対応はまことに遺憾だ。公文書管理のさらなる徹底方策を検討していく」と述べました。

また立憲民主党などの会派の山井和則氏は「桜を見る会」の前日夜に開かれた安倍総理大臣の後援会主催の懇親会について「800人規模でパーティーをする以上、政治資金収支報告書に記載すべきではないか」とただしました。

これに対し安倍総理大臣は「夕食会の費用は、ホテル側との合意に基づき、私の事務所の職員が5000円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、集金した現金をその場でホテル側に渡すという形で参加者からホテル側への支払いがなされた。ホテルとの契約は参加者個人になるものと認識している」と述べました。

一方、IR整備をめぐって平成29年2月に行われた全米商工会議所などとの朝食会でのやり取りについて、安倍総理大臣は「私からはIR推進法が施行されたことなどを紹介した。参加者にはカジノ経営者がおり、IRが観光立国を目指す日本に有益である点などの発言があったが、要請や要求は一切なかった」と述べました。