んぽ生命 新経営陣に
「着実に信頼回復を」

高市総務大臣は、かんぽ生命の一連の問題を受けて就任した日本郵政グループの新しい経営陣に対し、顧客第一の原点に立ち返って抜本的な改善策を講じ失われた信頼を着実に回復してほしいと述べました。

高市総務大臣は、7日の閣議のあとの記者会見でかんぽ生命の保険が不適切に販売された問題を受けて就任した日本郵政の増田寛也社長らグループの新しい経営陣に対し、「顧客第一の原点に立ち返り、不利益を被った顧客への対応に万全を期してもらいたい。コンプライアンス体制やガバナンスについて、抜本的な改善策に取り組み、失われた信頼を一歩一歩、着実に回復してもらいたい」と述べました。

一方、今月辞任した日本郵政の鈴木康雄前上級副社長が総務省の前の事務次官から行政処分の検討状況を聞き出したとされる問題で、日本郵政が内部調査を行わない方針を示していることについて、高市大臣は、「総務省としては内部監察を行って情報が漏れた事実を確認したうえで、前次官への処分を行った。鈴木前副社長への調査は、日本郵政グループで判断することだ」と述べました。