務相 訓示で次官更迭の
経緯説明 結束を呼びかけ

高市総務大臣は、年頭にあたって総務省の職員に訓示し、昨年末、情報漏えいで前の事務次官を事実上更迭した経緯を説明したうえで「ことしは全力を挙げて、国家・国民のために働いていこう」と結束を呼びかけました。

総務省では7日午後、新年の仕事始め式が行われ、高市大臣が、およそ800人の幹部職員らを前に訓示しました。

この中で高市大臣は、かんぽ生命の保険の不適切な販売問題をめぐり、内部情報を漏らしていたとして、昨年末、前の事務次官を事実上更迭した経緯を直接説明し「『処分によって総務省全員を敵に回してしまったのではないか』『そうした中では、総務大臣として仕事を進めていけないのではないか』と、年末ギリギリまで考えた」と述べました。

そして「旧郵政省の採用の方々の中で『情報漏えいではなく、情報共有だ』という声などがあることも承知しているが、行政は常に公正・公平であることによって、国民がさまざまなことを委ねられると信じている」と述べました。

そのうえで高市大臣は「ことしは全力を挙げて、国家・国民のために働き、日本の持続的な成長に向けた知恵を練り上げて発信していく年にしていこう。大臣として正しい判断ができるよう、皆さんの力をお借りしたい」と結束を呼びかけました。