党 予算委開催応じず
野党 予算委員長解任検討

参議院で、与党側は、野党側が求める「桜を見る会」をめぐる予算委員会の開催には応じられないと伝えました。野党側は反発し、予算委員長の解任決議案の提出を検討する考えを示しました。

参議院で、野党側は「桜を見る会」をめぐって予算委員会を開催し、安倍総理大臣も出席して集中審議を行うよう求めていましたが、与党側は応じず、金子予算委員長は安倍総理大臣が出席しない一般質疑を行うことを3日、提案しました。

これを受けて4日午後、参議院予算委員会の理事懇談会が開かれ、与党側は一般質疑にも応じられないと伝えました。

これに対し野党側は「納得できない。金子委員長が委員会の開催を決めるか、みずから身を引くべきだ」などと反発しました。

野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の蓮舫参議院幹事長は記者団に対し、「重い決断をすることになる」と述べ、自民党の金子委員長の解任決議案の提出を検討する考えを示しました。

一方、参議院議院運営委員会の理事会では、与党側が「不測の事態に備えたい」などとして5日に本会議を開催できるようにしておくことを提案したのに対し、野党側は「定例日ではない」などと反対し、自民党の松村委員長が職権で開催を決めました。

与党側は、解任決議案が提出された場合、速やかに本会議を開いて否決したい考えです。

自民 福岡氏「一般質疑もお受けできない」

参議院予算委員会の与党側の筆頭理事を務める自民党の福岡資麿氏は記者団に対し、「集中審議に加えて、委員長から提案のあった一般質疑もお受けできない。見解の相違があると思うが、安倍総理大臣はいろいろな機会を通じて説明している。今後どういうアクションを起こすかは野党側でお決めになる話だ」と述べました。

立民 蓮舫氏「解任決議案を検討」

参議院予算委員会の野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の蓮舫参議院幹事長は記者団に対し、「金子委員長に、委員会を開くか、みずから身を引くかの2択しかないと伝えたが、『開会はできない』と言われた。重い決断をすることになる」と述べました。そして、自民党の金子参議院予算委員長の解任決議案の提出について、「資質の問題で、検討せざるをえない」と述べました。