験にとらわれず防災の
備え固める」小池都知事

東京都議会の定例会が3日開会しました。小池知事は所信表明で、ことし相次いだ台風被害の教訓を踏まえた防災対策に速やかに着手する考えを強調しました。

都議会の定例会は3日開会し、午後1時から本会議が開かれました。

この中で小池知事は所信表明を行い、ことし相次いだ台風の被害に触れたうえで「次なる脅威に対し、これまでの常識や経験にとらわれることなく、なしうるかぎりの備えを固める」と述べ、防災対策に速やかに着手する考えを強調しました。

さらに小池知事は、猛暑や豪雨が相次ぐ都内の気候変動の影響を踏まえ、災害、健康、農業などの分野で被害を回避・軽減するための考え方を示す「気候変動適応方針」を策定することを明らかにしました。

このほか、経営形態の検討を進めてきた都立病院と東京都保健医療公社の病院の合わせて14病院について「これまで以上に安定的な経営基盤を確立し、引き続き地域医療を充実していかなければならない」などとして、一体的に独立行政法人化していく考えを示しました。

また、本会議には、災害時の電源の確保策として、蓄電池の購入への補助事業や都の施設へのスマートフォンの充電用機材の配備費用などを盛り込んだ、総額およそ144億円の今年度の補正予算案も提出され、今後、審議が行われることになりました。

都議会の定例会は今月18日まで開かれる予定です。