言撤回で済まず 英語
民間試験の延期を」安住氏

萩生田文部科学大臣が、大学入学共通テストに導入される英語の民間試験をめぐるみずからの発言を撤回したことについて、立憲民主党の安住国会対策委員長は「発言は言語道断で撤回ではすまない」と批判し、導入の延期を求めました。

再来年1月に始まる大学入学共通テストに導入される英語の民間試験をめぐって、先週、「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」などと発言した萩生田文部科学大臣は29日、発言を撤回し、改めて陳謝しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に「撤回ではすまない。このまま制度を導入すれば、田舎で頑張っている高校生が都会のお金持ちの高校生に比べて相当不利になることは明らかでそれを『身の丈でやれ』というのは言語道断だ」と批判しました。

そのうえで「混乱した以上、この制度を再考して、とりあえず中止したほうがいいのではないか」と述べ、導入の延期を求めました。

立民 福山氏「萩生田大臣にはお辞めいただきたい」

また、立憲民主党の福山幹事長は、記者会見で、「きょうになって撤回するという非常にみっともない対応で、これで不信感がぬぐわれるとは到底思えない。親の収入や生まれ育った場所で差別や区別をされる受験制度を認める発言は許すことができず、萩生田大臣にはお辞めいただきたい。制度設計をしている文部科学省にも強く抗議するとともに、見直しを求めたい」と述べました。

国民 玉木氏「大臣の資質含め国会で追及」

国民民主党の玉木代表は記者団に「経済的・地理的な格差を容認するようなことを教育行政をつかさどる文部科学大臣が言ってはならない。発言は許されず、撤回は当然だ。大臣としての資質の問題も含め、国会で追及する」と述べました。