型SLBMとみられ
射程2500キロの可能性」

2日、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、河野防衛大臣は新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルとみられるとともに、射程が最大でおよそ2500キロに達し「準中距離弾道ミサイル」となる可能性があると分析したことを明らかにしました。

北朝鮮が2日発射した弾道ミサイルは、島根県沖の日本のEEZ=排他的経済水域内に落下したとみられていて、北朝鮮の国営メディアは、日本海で2日、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイル「北極星3型」の発射実験に成功したと3日朝発表しました。

これについて河野防衛大臣は防衛省で記者団に対し「新型のSLBMとみられている。陸上ではなく、沖合で発射された。ただし、実際に潜水艦が使われたかは、更なる分析が必要だ」と述べ、新型のSLBMとみられると分析したことを明らかにしました。

また、通常より高い高度に打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたことを踏まえ、河野大臣は「仮に通常の軌道で発射されたとすれば、射程は最大でおよそ2500キロに達する可能性がある。『準中距離弾道ミサイル』となる可能性がある」と述べました。

そのうえで記者団が「アメリカのトランプ大統領は、短距離弾道ミサイルであれば問題視しない考えを示しているが、問題になるミサイルか」と質問したのに対し、「『短距離であっても問題がある』という認識は日米間で共有し、このミサイルについても考え方は共有している。トランプ大統領は米朝プロセスを進めるためにさまざま発言をしていると、日米ともに了解している」と述べました。