LBM 潜水艦以外で
発射した可能性 防衛省

北朝鮮が、2日発射した弾道ミサイルについて、防衛省は、新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルと見られると明らかにしました。ただ、潜水艦ではなく、水中に設置した試験装置を使って発射した可能性があるとみて、さらに詳細な分析を続けることにしています。

北朝鮮が、2日発射した弾道ミサイルについて、防衛省は、新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルと見られ射程が最大でおよそ2500キロに達する可能性があると明らかにしました。

一方、発射は、沖合で行われたものの、潜水艦からではなく、水中に設置した試験装置を使って発射した可能性があると見てさらに詳細な分析を続けることにしています。

こうした中、河野防衛大臣は、3日夜、アメリカのエスパー国防長官と電話で会談し、「今回の発射は断じて容認できない」として、日米両国が緊密に連携していくことを確認するとともに、韓国を交えた、日米韓3か国の協力が重要だという認識で一致しました。

自衛隊トップ「北朝鮮の弾道ミサイル 開発状況を分析中」

北朝鮮の国営メディアがSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表したことについて、自衛隊トップの山崎幸二統合幕僚長は記者会見で、状況を分析中だとしたうえで、今後も警戒監視に万全を期す考えを示しました。

この中で山崎統合幕僚長は「北朝鮮の弾道ミサイル発射は、国連決議の明確な違反であり、非常に懸念をもっている」と述べました。

一方、北朝鮮の国営メディアが日本海で2日、SLBMの発射実験に成功したと発表したことについては「北朝鮮の弾道ミサイルの開発状況については分析中だ」として、明言しませんでした。

そして、北朝鮮がSLBMを配備した場合の影響について「自衛隊の態勢は万全でなければならないと認識しているので、動向を踏まえたうえでしっかりと対応する」と述べ、今後も警戒監視に万全を期す考えを示しました。

一方、アメリカで1日に行われた日米韓3か国の制服組トップによる会談について「北東アジアの長期的な平和と安定を促進するため、日米韓の協力の重要性を確認した。情勢が非常に厳しい中、日米韓3か国の連携の重要性は論をまたない」と述べ、北朝鮮への対応などを念頭に連携の必要性を強調しました。