官房長官発言「儀礼や
常識なく無責任」韓国外務省

日本政府が行った輸出管理の決定に対してムン・ジェイン(文在寅)大統領が強く非難したことに関連し、5日、菅官房長官が韓国側の過剰な主張は全く当たらないという考えを示したことについて、韓国外務省の報道官は「相手国の国家元首に対する言及としては国際儀礼や常識に合致しないだけでなく無責任だ」と批判しました。

日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外する決定を行ったことを受けて、韓国のムン・ジェイン大統領は2日、「日本がぬすっとたけだけしく、大声を上げている状況を決して座視することはできない」などと強く非難しました。

これに関連して菅官房長官は5日、「先般の閣議決定は安全保障の観点から、わが国の輸出管理制度を適切に実施をするうえで必要な運用の見直しであり、韓国側の過剰な主張は全く当たらない」と述べました。

これについて、韓国外務省のキム・インチョル報道官は、6日の記者会見で「相手国の国家元首に対する言及としては国際儀礼や常識に合致しないだけでなく、日韓関係を管理していくべき高官の発言としては無責任だ」と批判しました。

また、愛知県での国際芸術祭で、慰安婦問題を象徴する少女像の展示が中止されたことについて、キム報道官は「被害者たちの傷を癒やし名誉を回復することに反する行為だ」として、遺憾の意を示しました。