日豪首脳会談
「大阪トラック」協力求める

安倍総理大臣は、オーストラリアのモリソン首相と会談し、今回のG20大阪サミットで、国境を越えたデータの流通や電子商取引に関するルール作りに向けた議論を両国が主導していくことで一致しました。

28日開幕するG20大阪サミットを前に、安倍総理大臣はオーストラリアのモリソン首相と会談しました。

この中で安倍総理大臣は、今回のサミットで、国境を越えたデータの流通や電子商取引に関するルール作りのための国際的な枠組み、「大阪トラック」を立ち上げたいとして協力を求めました。

これに対し、モリソン首相は賛同する考えを伝え、ルール作りに向けた議論を両国が主導していくことで一致しました。

また、両首脳は自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、自衛隊とオーストラリア軍が、共同訓練などを円滑に進めるための協定の締結に向けた交渉を加速させるなど、防衛協力の強化を確認しました。

これに先立って、安倍総理大臣はシンガポールのリー・シェンロン首相と会談し、北朝鮮情勢をめぐって、非核化に向けては国連安保理決議に基づく制裁の履行が重要だという認識で共有したほか、拉致問題の早期解決に向け協力していくことでも一致しました。