ージス「省内体制強化し
直接おわびを」岩屋防衛相

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、調査データのミスなどに配備候補地が反発していることを受けて、岩屋防衛大臣は、体制強化のため新たな組織を設けるとともに、みずから地元を訪問し信頼回復を目指す考えを示しました。

「イージス・アショア」の配備をめぐり、候補地の秋田市に関連する調査データに誤りがあったほか、その後の住民説明会で職員が居眠りしたことなどに、地元では反発が広がっています。

これを受けて岩屋防衛大臣は、閣議の後の記者会見で「今回のミスは極めて深刻で重大であり、二度と起こらないよう省内の体制を強化する必要がある」と述べ、防衛副大臣をトップとした『イージス・アショア整備推進本部』を新たに設け、体制を強化することを明らかにしました。

そのうえで「秋田県知事や秋田市長などに会って直接、おわびし、防衛省・自衛隊、総力を挙げて住民の不信の解消とご理解をいただけるよう取り組みたい。また、山口県にも速やかに訪問したい」と述べ、近く配備候補地の秋田・山口両県をみずから訪問し、信頼回復を目指す考えを示しました。

一方、野党などが「秋田市の候補地は津波による影響があるのではないか」と指摘していることについて、岩屋大臣は、地形の起伏を平らにする敷地造成に合わせ、かさ上げを行うことで、影響を回避できるという認識を示しました。