密保護文書100件を
誤って廃棄 自衛隊

特定秘密保護法で保存対象となっていた自衛隊の文書のコピーが誤って廃棄されていたことが明らかになり、岩屋防衛大臣は職員の誤った認識によるもので、原文は残っていたため文書は復元したとしたうえで、再発防止に努める考えを示しました。

7日、閣議決定された特定秘密保護法の運用状況に関する報告書によりますと、防衛省がことし1月に行った定期検査で、海上自衛隊の部隊が公文書管理で定められた手続きを経ずに、保存対象となっていた合わせて100件の行政文書を廃棄していたということです。

これについて岩屋防衛大臣は閣議のあと記者団に対し「現在、詳細な調査を行っているが、職員の誤った認識で所定の手続きを経ずに廃棄したものだという報告を受けている」と述べました。

そのうえで、廃棄された文書はコピーで、原文が残っているため復元したと説明し「こうしたミスが起こらないよう、しっかりと特定秘密文書を含む、行政文書の適切な管理に努めていきたい」と述べ、再発防止に努める考えを示しました。