知事選候補者を早期擁立
選考委設置へ 自民都連

自民党の二階幹事長が、次の東京都知事選挙に小池知事が立候補すれば支援する考えを示す中、知事と対立する自民党の東京都連は、早期に候補者を擁立するため、選考委員会を設置することを決めました。

自民党の二階幹事長は先月、東京都の小池知事と会談したあと、記者団に対し、来年7月に任期満了を迎える東京都知事選挙に小池知事が立候補すれば支援する考えを改めて示しました。

こうした中、自民党の東京都連は3日、会長を務める鴨下元環境大臣らが出席して会合を開き、次の東京都知事選挙への対応を協議しました。

会合では、都議会で小池知事と対立する都議会議員側から「二階氏と知事の会談について、さまざまな臆測が飛び交っており、どういう話がされたのか説明を求めたい」といった声が出されました。

また「誤った都政を正す必要がある」といった意見が出され、早期に知事選挙の候補者を擁立するため、選考委員会を設置することを決めました。

このあと、東京都連の幹事長を務める高島直樹都議会議員は記者団に対し、二階氏が小池知事を支援する考えを示していることについて「違和感を感じる。都知事選挙に立候補したい人にとってマイナスだ」と述べました。

その上で、小池知事の政治姿勢については「これから変わるわけがない」と批判しました。

萩生田氏「小池知事は都政の停滞招いている」

自民党東京都連の総務会長も務める萩生田幹事長代行は、記者会見で「小池知事の3年間の働きぶりは都議会議員がいちばん近いところで見ているので、報告を聞きながら、知事選挙にどう臨むか選考委員会で議論が進むことになる」と述べました。

そのうえで「小池知事はオリンピックの準備や豊洲の問題など、さまざまな点で課題のほうが多く、都政の停滞を招いているのではないか。まだ任期が残っているので、今後、知事の取り組みをよく見ながら考えていきたい」と述べました。