バニアン」研究者対立
「双方の理解重要」文科相

千葉県にある地層を地球の一時代を代表する「国際標準地」に登録すべきかどうかで、研究者らの対立が続いていることをめぐって、柴山文部科学大臣は、まずは、双方の理解が重要だとして、意思疎通が図られることに期待を示しました。

千葉県市原市にあるおよそ77万年前の貴重な地層について、茨城大学などの研究者グループは、地球の一時代を代表する「国際標準地」への登録を目指していて、登録されればこの時代を「チバニアン」=千葉時代と名付けるとしています。

一方別の研究者らは、グループのデータの扱いに疑義があるなどとして登録に反対し、地層のある土地の賃借権を得るなど、対立が続いています。

柴山文部科学大臣は記者会見で「まず、土地の所有者や賃借権を持つ人と、研究者グループとの間でコミュニケーションを取り、お互いの理解を得ることが極めて重要なプロセスだ」と指摘しました。そのうえで、「双方のコミュニケーションが円滑に進むことを期待している」と述べ、双方の意思疎通が図られることに期待を示しました。