「『せ好景気』指摘は
当たらない」安倍首相

安倍総理大臣は、景気の現状について確実に経済の好循環が生まれているとしたうえで、引き続きアベノミクスを推進し経済成長を実現する考えを強調しました。

参議院本会議では8日、10月の消費税率引き上げに伴う景気対策などが盛り込まれた新年度の税制改正関連法案の趣旨説明と質疑が行われました。

この中で安倍総理大臣は、「アベノミクスの3本の矢で取り組み、もはやデフレではない状況を作り上げた。これはごまかしなどではなく、現実だ。全国津々浦々に景気回復の暖かい風が届き始めており、確実に経済の好循環が生まれている」と述べました。

そのうえで、「国民生活にとって最も大切な雇用が大きく改善しているのは事実であり、『えせ好景気』とか『経済成長偽装』といった指摘は全く当たらない。引き続きアベノミクスを全力で推進し、少子高齢化が進む中でも力強い成長を続ける経済を作り上げることで責任を果たしていく」と強調しました。

そして、「消費税率10%への引き上げは全世代型社会保障の構築に向けて少子化対策や社会保障の安定財源を確保するためにどうしても必要で、リーマンショック級の出来事がないかぎり引き上げる予定だ。あらゆる施策を総動員し、経済に影響を及ぼさないよう全力で対応する」と述べました。