国海軍の国際観艦式に
海自の護衛艦派遣へ

岩屋防衛大臣は、来月行われる中国海軍の国際観艦式に、7年半ぶりに海上自衛隊の護衛艦を派遣することを発表し、日中両国の相互理解の促進と信頼醸成につなげたいという考えを示しました。

来月23日、中国東部の山東省・青島で、中国海軍の創立70年を記念した国際観艦式が行われます。

これについて、岩屋防衛大臣は閣議のあと記者団に対し、海上自衛隊の護衛艦1隻を親善訪問として派遣することを発表しました。

防衛省によりますと、中国への海上自衛隊の艦艇の派遣は、平成23年12月以来7年半ぶりだということです。

また、海上自衛隊トップの海上幕僚長の出席も調整しています。

岩屋大臣は「日中防衛当局間で、引き続き多層的な対話や交流を促進し、相互理解と信頼醸成を進めていきたい」と述べました。

近隣諸国との防衛交流をめぐっては、韓国との間では、自衛隊機へのレーダー照射問題などを受けて、来月計画していた護衛艦「いずも」のプサン(釜山)への寄港を見送っていて、関係改善に向かう日中関係と対照的な形となっています。