業技術学びたいと日本
に来たのに…」調査求める

愛知県豊橋市の農園で働いていたミャンマー人の技能実習生が、技術を身につける実習ではなく、大葉をパックに詰める単純労働を長時間にわたってさせられたとして、労働基準監督署に調査などを求めました。

これは産業別労働組合の「JAM」と、ミャンマー人の女性技能実習生らが、愛知県庁で記者会見して明らかにしました。

それによりますと、実習生5人は、おととし6月から去年6月にかけて、それぞれ来日し、豊橋市の農園で実習を受ける予定でしたが、大葉をパックに詰める単純労働をさせられたうえ、休日もなく、勤務時間は休憩を含め、朝7時から深夜0時ごろまでで、実働15時間以上に及んでいたとしています。

また、賃金は詰めたパックの数に応じて支払われ、時給に換算すると220円から340円ほどと、法律で定められた最低賃金を下回っていたとしています。

実習生は26日、農園に対し、未払い賃金を払うことや長時間労働を強制したことを謝罪するよう求めました。

また、労働基準法に違反するとして、労働基準監督署に調査などを求めました。

実習生の1人は「農業の技術を学びたいと日本に来たが、ことばにはできない心の傷を負ってしまった」と話しました。

一方、農園側はJAMの聞き取りに対し、「雇用契約書にあるように時間給で賃金を払っていた。勤務も午後3時半までで、夜の作業はさせていない」と説明していたということです。