70m超える深度では
非常に固い粘土層」防衛相

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、岩屋防衛大臣は衆議院予算委員会で、埋め立て区域の軟弱地盤が最大で深さ90メートルまで存在するものの、70メートルを超える部分は非常に固い粘土層に分類される強度があり、くいを打ち込む工事を水面下70メートルまで行えば地盤の安定性が十分に確保できるという考えを示しました。

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に向けて、埋め立て工事が進む中、埋め立て区域全体の4割余りで軟弱な地盤が見つかり、防衛省は地盤を強固にするため、およそ7万7000本のくいを打ち込む改良工事が必要だという検討結果をまとめています。

これについて岩屋防衛大臣は衆議院予算委員会で、くいを打ち込み地盤を改良する工事について、「水面下70メートルの施工ができる船は3隻あるが、その70メートルまで施工する必要がある場所は全体のうちの数%程度だ。全体の約7割は水面下40メートル未満の地盤改良工事によって所要の安定性が確保できる」と述べました。

そのうえで岩屋大臣は軟弱地盤の深さが最大で90メートルある場所が一部に存在することを認めたうえで、「水面下70メートルを超える深度では非常に固い粘土層に分類される強度を有していることから、十分に安定性を確保できていると確認をしている」と述べ、くいを打ち込む工事を水面下70メートルまで行えば地盤の安定性が十分に確保できるという考えを示しました。