2兆5500億円の試算
「反論するつもりないが…」

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、岩屋防衛大臣は衆議院予算委員会で、埋め立てに着手していない区域にある軟弱な地盤を改良するため、埋め立てにかかる費用が当初の見込み額のおよそ2400億円を上回る可能性があるという認識を示しました。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、防衛省は去年12月から土砂の投入を始めていますが、まだ埋め立てに着手していない区域を調査した結果、軟弱な地盤があることがわかっています。
これに関連して、岩屋防衛大臣は「軟弱地盤については、これまで実績のある工法で施工可能だと確認されているが地盤改良のためのコストは増える可能性がある」と述べ、埋め立てにかかる費用が当初の見込み額のおよそ2400億円を上回る可能性があるという認識を示しました。
一方、移設にかかる費用を、沖縄県が最大で2兆5500億円と試算していることについて、「反論するつもりはないが、埋め立ての見込額のおよそ2400億円を機械的に10倍して出した試算なのかなと受け止めている。そこまではかからないと考えている」と述べました。