適正契約の青ヶ島村
前村長が無投票当選

全国の市町村で最も人口が少ない東京・伊豆諸島の青ヶ島村の村長選挙が22日告示され、前の村長の菊池利光氏のほかに立候補の届け出がなく、菊池氏の6回目の当選が無投票で決まりました。

伊豆諸島の青ヶ島村では、村の元総務課長がおととし8月までの3年間にわたって、およそ2億2000万円に上る不適正な契約を繰り返していたことがわかり、去年12月、村長だった菊池氏が問題の責任を取るとして辞職しました。

辞職に伴う村長選挙は22日告示され、午後5時に立候補の受け付けが締め切られました。無所属の菊池氏のほかに立候補の届け出がなく、菊池氏の6回目の当選が無投票で決まりました。

菊池氏は青ヶ島村出身の65歳。村議会議員を務めたあと、平成13年の村長選挙で初当選し、5回連続で当選していました。

青ヶ島村の人口は、今月1日時点で159人で、総務省によりますと、去年1月1日時点の住民基本台帳に基づく調査では全国の市町村で人口が最も少なくなっています。

菊池氏は、「ずさんな経理が二度と行われないように、襟を正してチェック態勢の強化などを進めていく。観光振興に力を入れ、村の暮らしをよくしていきたい」と話しています。