日選「万が一の場、政権
ひっくり返ることも」山口氏

自民党内の一部から、安倍総理大臣が来年の参議院選挙に合わせて衆参同日選挙に踏み切るのではないかとの見方が出ていることについて、公明党の山口代表は、テレビ東京のBS番組の収録で、政権交代が起きる可能性もないとは言えないとして、否定的な考えを示しました。

この中で、山口代表は「衆参同日選挙というのは候補者も多く、選挙制度もそれぞれ違い、有権者には分かりにくい。自民党との選挙協力はやりにくくなるということを考えないといけない」と指摘しました。

そのうえで、「今、圧倒的な数を持っている衆議院で、議席が減るかもしれないリスクにさらされることになる。万が一のことが起きた場合には、政権が非常に不安定になり、場合によっては、ひっくり返ることも絶対にないとは言えない」と述べ、否定的な考えを示しました。

また、山口氏は、憲法改正について「来年は重要な行事がめじろ押しで、腰を落ち着けて憲法改正を議論する余裕がなかなか見つけにくいのではないか。国民の関心や優先度も必ずしも高くない」と述べ、来年の通常国会で改正を発議するのは難しいという認識を重ねて示しました。