本が核兵器禁止条約に
不賛同 胸が潰れる思い」

去年のノーベル平和賞の授賞式で演説したカナダ在住の被爆者、サーロー節子さんが西村官房副長官と面会し、去年、国連で採択された核兵器禁止条約に日本も参加するよう訴え、安倍総理大臣に対する手紙を手渡しました。

ノーベル平和賞を去年受賞した国際NGOの「ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーン」とともに活動し、授賞式で演説したカナダ在住の被爆者、サーロー節子さんは6日午後、総理大臣官邸を訪れ、西村官房副長官と面会しました。

西村官房副長官は「長年にわたって核兵器の非人道性を世界に訴えてこられたことに敬意を表したい。政府としても唯一の戦争被爆国として核兵器の非人道性を世界に訴えてきたし、核兵器のない世界を目指し着実に歩みを進めたい」と述べました。

これに対しサーローさんは「国連で核兵器禁止条約が採択されたことは言葉にできないほどの感激だったが、私が生まれた日本がいまだに条約に賛同していないことは本当に胸が潰れる思いだ」と述べ、核兵器禁止条約に参加するよう訴えました。

そしてサーローさんは、安倍総理大臣に宛てた手紙を西村官房副長官に手渡しました。

これに関連し菅官房長官は午後の記者会見で、記者団がサーローさんが希望していた安倍総理大臣との面会が実現しなかった理由について質問したのに対し、「日程上の都合だ」と述べました。