用途運用母艦」導入
望ましい 岩屋防衛相

自衛隊最大の護衛艦「いずも」を改修し、空母の役割を担う「多用途運用母艦」を導入するよう自民党が提言していることについて、岩屋防衛大臣は装備は多用途に使えることが望ましいとして、導入の方針を新たな「防衛計画の大綱」に盛り込みたいという考えを示しました。

自民党は中国の海洋進出を踏まえ、南西諸島などの防衛力強化のため自衛隊最大の護衛艦「いずも」を改修し、垂直に着艦できる最新鋭戦闘機F35Bを運用する空母の役割を担う「多用途運用母艦」の導入を提言しています。

これについて岩屋防衛大臣は、閣議のあと記者団に対し「せっかくある装備なので、できるだけ多用途に使っていけることが望ましい。与党などの意見も踏まえ、防衛省としてしっかり詰めていきたい」と述べ、「多用途運用母艦」を導入する方針を新たな「防衛計画の大綱」に盛り込みたいという考えを示しました。

また、現在アメリカ海兵隊が運用しているF35Bを自衛隊も導入するかについて、「短い滑走路で離陸できる航空機であり、自衛隊の航空機体系全体をどうするかの中で検討、研究している」と述べ、機体の有用性は認めつつ、さらに検討を続ける考えを示しました。