参院大分選挙区補選告示 2人立候補 与野党全面対決に

参議院大分選挙区の補欠選挙は、自民党の新人と立憲民主党の前議員の2人が立候補し、与野党が全面的に対決する構図となっています。

参議院大分選挙区の補欠選挙に立候補したのは届け出順に
▽自民党の新人で公明党が推薦する飲食店経営の白坂亜紀氏(56)と
▽立憲民主党の前議員で共産党と社民党が支持する吉田忠智氏(67)の2人です。

今回の補欠選挙は、前の議員が知事選挙に立候補するため辞職したことに伴って行われるもので、与野党が全面的に対決する構図となっています。

自民党の新人で、飲食店を経営する白坂氏は公明党の推薦を受けています。これに対し、立憲民主党の前議員、吉田氏は、共産党と社民党が支持しているほか、国民民主党県連からも支援を受けています。

白坂亜紀氏は「新型コロナで飲食業界や観光業は大変な打撃を受けた。大分が誇るべき食文化、観光、観光資源にもっともっと力を入れていくためには、やはり政治の力が必要だと思う。大分から参議院に押し出してほしい」と訴えました。

吉田忠智氏は「物価高に見合うよう賃金や年金を引き上げてほしい、そうした切実な願いに今の岸田政権は応えているだろうか。なにがなんでも勝利し、働く人や生活者の思いを政策に反映させ、大分から政治の流れを変える」と訴えました。

選挙戦では、物価高騰対策や少子化対策、それに岸田政権への評価などをめぐって論戦が展開される見通しです。

各党は幹部が応援に入るなど総力を挙げて臨む構えで、4月11日に告示される衆議院の4つの補欠選挙とともに結果は各党の今後の選挙戦略に影響を与えることも予想されます。

投票は統一地方選挙の後半と同じ4月23日に行われ、即日開票されます。