明治神宮外苑再開発 “イチョウ並木保全へ十分協議を” 文科相

東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発をめぐり、永岡文部科学大臣は衆議院予算委員会で、名所として知られるイチョウ並木の保全に向けて、地元の自治体と事業者が十分に協議する必要があるという認識を示しました。

明治神宮外苑の再開発をめぐっては、開発にあたる事業者が743本の樹木を伐採するものの、名所のイチョウ並木については保全するとしているのに対し、専門家などから樹木の伐採本数やイチョウ並木の保全方法などに疑問の声が上がっています。

2月3日の衆議院予算委員会で立憲民主党が、イチョウ並木を文化財として保護するよう求めたのに対し、永岡文部科学大臣は「現時点で文化財指定などの可能性があると考えており、従来から自治体に伝えている」と述べました。

そのうえで「まずは保存と開発が両立できるよう、地元の自治体が所有者などと調整をしてもらうことが必要だが、まだ整っていないと承知している。国会でのやり取りを地元自治体にもしっかりと伝えていきたい」と述べ、イチョウ並木の保全に向けて、地元の自治体と事業者が十分に協議する必要があるという認識を示しました。

卒業式でのマスク着用めぐり 文科相 “答弁の修正撤回しない”

卒業式でのマスク着用をめぐり、永岡文部科学大臣は衆議院予算委員会で2日、「マスクは、外すと家庭で決めた子どもは外しての参加になる」などと答弁したことについて、修正や撤回はしないと強調したうえで、政府として具体的な対応を検討していく考えを重ねて示しました。

学校の卒業式でのマスクの着用について、永岡文部科学大臣は、2日の衆議院予算委員会で「マスクは、外すと家庭で決めた子どもは外しての参加となろうかと思う」などと答弁し、その後、「卒業式のマスクの取り扱いを決めた事実はない」と記者団に説明しました。

これについて、永岡大臣は3日の衆議院予算委員会で、「先月27日に政府の対策本部が決定したマスクについては、個人の判断にゆだねることを基本として検討するという方針に沿って答弁したものだ」と述べ、答弁の修正や撤回はしないと強調しました。

そのうえで、「マスクの取り扱いについては、政府が早期に見直し、時期も含めて示すとされている。現時点では、卒業式のマスクの取り扱いについて決めたという事実はなく、政府全体での検討を踏まえて、どのような対応をしていくか速やかに検討していきたい」と述べました。