ガーシー議員 3月に国会登院表明「欠席なら懲罰委員会も」

海外に滞在し国会を欠席しているNHK党のガーシー参議院議員について、参議院議院運営委員会は、1月に召集される通常国会への登院の意思や時期を確認したうえで、理事会を開き対応を協議することになりました。

NHK党のガーシー参議院議員は、UAE=アラブ首長国連邦に滞在しているとして、2022年7月の当選後一度も国会に登院していませんが、1月12日、みずからのインスタグラムの生配信で「3月上旬に帰国し、国会にも登院する」と述べました。

13日に開かれた参議院議院運営委員会の理事会では、出席者から「1月23日に通常国会が召集されるのに、なぜ登院が3月なのか、ただす必要がある」などの意見が出されました。

このため、NHK党などを通じてガーシー議員に登院の意思があるかや、その時期を確認したうえで、理事会を開き、ガーシー議員が提出した海外渡航届の取り扱いなど、対応を協議することを確認しました。

ガーシー議員をめぐっては、複数の著名人から脅迫や名誉毀損などの容疑で告訴状が提出され、警視庁が任意の事情聴取を要請しています。

石井参院運営委員長 “欠席なら懲罰委員会にかけるだけの事案”

参議院議院運営委員会の石井委員長は、記者団に対し「ガーシー議員は、3月には警視庁の事情聴取を受け、登院するような発言をしているが、それはルールと違う。1月23日以降は国会が開会するので、出席できなければその理由をただしていかなければならない」と述べました。

そのうえで、ガーシー氏が去年の2回の臨時国会に続いて通常国会で欠席した場合の対応について「想定の話になるが、懲罰委員会にかけるだけの事案であると認識している。理事会で協議していきたい」と述べました。