子宮頸がんなど防ぐ「9価HPVワクチン」来年4月1日から接種へ

子宮頸がんなどを防ぐためのHPVワクチンのうち、従来のワクチンよりも高い感染予防効果があるとされる「9価HPVワクチン」について、厚生労働省は来年4月1日から無料の接種を行う方針を決めました。

HPVワクチンの無料の定期接種は、子宮頸がんを引き起こしやすい2種類のウイルスの感染を防げる「2価」のワクチンか、それらを含む4種類を防げる「4価」のワクチンで、小学6年生から高校1年生までの女性を対象に行われています。

厚生労働省の専門家で作る部会は先月、従来のワクチンよりも高い感染予防効果があるとされる「9価HPVワクチン」を加える方針を示していましたが、8日、具体的に来年4月1日から始める方針を決めました。

HPVワクチンは2013年に定期接種になったあと、体の痛みなどを訴える人が相次いだため、積極的な接種の呼びかけが中止されましたが、ことし4月から再開されています。

中止されていた8年余りの間に接種を受けないまま対象年齢を過ぎた女性は、全員、無料接種の対象となっていて、8日の部会では9価のワクチンも接種できるようにすることも決めました。

厚生労働省は「どのワクチンでも感染予防効果があることは証明されているので、対象となっている人はなるべく早い時期に打てるワクチンを打つことを検討してほしい」としています。