旧統一教会との関係「時機見て追加分公表」自民 茂木幹事長

旧統一教会との関係をめぐり、自民党の茂木幹事長は、20日、党の調査結果を公表したあと、議員からの追加報告が相次いでいることから、時機を見て追加分を集約し公表する考えを示しました。

自民党は今月8日、所属する国会議員379人のうち半数近くにあたる179人が、旧統一教会と何らかの接点があったなどとする調査結果を公表しましたが、その後、議員から新たに接点が確認されたなどとして、追加の報告が相次いでいます。

これについて茂木幹事長は、記者会見で「各議員には、党からのお願いに沿って、追加報告してもらっている。結果の全体像に大きな変化が出ているという報告は受けていないが、時機を見て追加報告について集約し公表したい」と述べました。

また、来年の統一地方選挙を含め、地方議員の選挙で党の公認を出す際の考え方について「地方議員選挙の公認や推薦は、各都道府県連の決定事項だが、今回、旧統一教会や関係団体とは、今後一切関係を持たないということを党の方針として決めた。この方針は国会議員だけでなく、党全体にも徹底していきたい」と述べました。

山際経済再生相 旧統一教会主催イベントに出席 党に追加報告へ

旧統一教会との関係をめぐり、山際経済再生担当大臣は4年前に教会が主催したイベントに出席していたことが、外部からの指摘で新たに確認されたとして、追加で自民党に報告することを明らかにしました。

旧統一教会との関係をめぐり、山際経済再生担当大臣は関連団体の会合に出席してあいさつを行っていたことなどが確認されたとして、自民党に報告し、党の調査結果でも公表されています。

山際大臣は20日の記者会見で、すでに公表されたものとは別に、4年前にさいたま市で旧統一教会が主催したイベントに出席していたことが、外部からの指摘で新たに確認されたとして、追加で自民党に報告することを明らかにしました。

山際大臣は「資料がないために自身で確認することができず、説明責任を十分に果たせない事態となった。批判は真摯(しんし)に受け止め、改めておわび申し上げる」と陳謝しました。

そのうえで「社会的な問題が指摘されている団体であることや、被害を受けている方がまだ多数いるという認識が不足していた。団体にお墨付きを与えてしまう形になったことは率直に反省している」と述べました。

国民民主 玉木代表「内閣の責任につながりかねない重要な問題」

国民民主党の玉木代表は、記者会見で「山際経済再生担当大臣や木原官房副長官は内閣の重要なメンバーであり、単に自民党の調査に対する報告漏れを超えて、総理大臣の任命責任や内閣そのものの責任にもつながりかねない非常に重要な問題だ」と述べました。