河野デジタル大臣は17日に行われた就任式で、人口減少や高齢化が進む日本社会でデジタル化を加速させるため、庁内の開かれた組織作りを積極的に進めていく考えを示しました。

デジタル庁では17日午前、河野大臣と牧島前大臣らの就任式と退任式が行われ、河野大臣がオンラインで参加した職員に向けてあいさつしました。

この中で、河野大臣は「何のためにデジタルをやるのかゴールを共有することが大事だ。国民の生活を便利にすると同時に、人口が減り高齢化が進む日本社会をぬくもりのある社会にするためには、デジタル技術を最大限に活用することが必要だ」と述べ、国民の理解を得ながらデジタル化を加速させていく考えを示しました。

そのうえで河野大臣は「大臣室はオープンにする。大臣にひとこと言わなければいけないことがあれば、大臣室にメールでも電話でも入れてもらえれば、時間のあるかぎりお目にかかる」と述べ、庁内の開かれた組織作りを積極的に進めていく考えを示しました。

政府はデジタル社会の実現に向けた重点計画を改定し、法律や政令などで義務づけられている書面の閲覧などの規制の見直しを進めるとともに、民間人材も含めてデジタル庁の体制を増強するなどとしていて、政策の実現に向けて河野大臣の手腕が問われることになります。