長崎市長 核兵器禁止条約 初の締約国会議出席へウィーン訪問

長崎市の田上市長は、6月にウィーンで開かれる核兵器禁止条約の第1回締約国会議に出席するため現地を訪問することを表明しました。

核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約は、初めての締約国会議が6月21日からオーストリアの首都ウィーンで開かれる予定です。

これについて、長崎市の田上市長は9日の市議会の会合で「被爆地の代表として出席し核兵器のない世界の実現に向けて行動を呼びかけたい」と述べ、出席することを表明しました。

田上市長は、条約の締約国会議と核兵器の人道的影響に関する国際会議への出席をそれぞれ検討していて、被爆地の市長として核廃絶の重要性を訴える考えです。

田上市長は「核兵器禁止を世界のルールにするための第1歩の会議であり、被爆地の思いをしっかり伝えたい。ロシアによる核兵器の威嚇が行われているという現状を踏まえた会議なので核兵器を使ってはならないということを国際世論として強めていくような場になってほしい」と述べました。