参院憲法審 オンラインでの国会審議めぐり参考人質疑

オンラインでの国会審議をめぐり、参議院憲法審査会で参考人質疑が行われ、2人の有識者は、感染症のまん延など緊急事態の際には、例外的に憲法解釈によって実現は可能だという考えを示しました。

オンラインでの国会審議をめぐっては、衆議院憲法審査会が、各党で議論した結果、憲法解釈で実現可能だという意見が多かったとする報告書を先月、細田衆議院議長に提出していて、6日は参議院憲法審査会で、参考人質疑が行われました。

この中では、九州大学大学院の赤坂幸一教授と、早稲田大学大学院の長谷部恭男教授の2人が、国会議員の出席に関する憲法の規定について意見を述べ、いずれも感染症のまん延など緊急事態の際には、例外的に憲法解釈によって実現が可能だという考えを示しました。

これに対し、各党の出席者からは、オンラインでの審議の実現に向けた準備を急ぐべきだとして、具体的な制度の在り方について有識者の見解を問う質問が相次ぎました。

一方で、「多数派による権力の乱用を防ぐため、憲法の解釈は厳格にすべきだ」という意見や、「オンラインを導入した場合でも、議場にいるのと同じように発言や議決できることが保障されるべきだ」という指摘も出されました。