立民 国家安全保障局室長の
参考人招致を要求

国家安全保障局の室長が事実上、更迭されたことをめぐり、衆議院予算委員会の理事会で立憲民主党が前室長の参考人招致を求めたのに対し、与党側は政府の調査を見守りたいとして折り合わず、引き続き協議することになりました。

国家安全保障局で、経済安全保障の強化を図る法案の策定にあたる準備室の室長を務めていた藤井敏彦氏は、兼業届を出さずにビジネススクールで講師を務め報酬を得ていた疑いなどが報じられ、これに先立ち先週、異動で担当を外れ事実上、更迭されました。

これに関連し、14日開かれた衆議院予算委員会の理事会で、立憲民主党は経済安全保障に関する政策がゆがめられていないかを確認する必要があるとして、藤井氏の参考人招致を求めました。

これに対し与党側は、政府が進めている調査を見守りたいとして折り合わず、引き続き協議することになりました。

また立憲民主党は、二之湯国家公安委員長が代表を務める自民党支部が、二之湯氏が立候補した6年前の参議院選挙の前に、党の京都府連に960万円を支出していたことについて、不透明な支出だなどとして関連する資料の提出を要求しました。

立民 泉代表「疑念感じざるをえない」

立憲民主党の泉代表は事実上更迭された国家安全保障局の前室長の参考人招致を求めていることについて、党の執行役員会で「国会は必要な人物を呼んでその発言を聞くことから議論が深まっていくのであり、与党が参考人招致をかたくなに拒むというのは何か疑念があると感じざるをえない」と述べました。

また二之湯国家公安委員長の、みずからが代表を務める自民党支部が6年前の参議院選挙の前に、党の京都府連に960万円を支出していたことをめぐる答弁について「960万円の寄付の根拠を聞かれたのに対し『気持ちで』などと誰が聞いても全くおかしな話をしていた。内部文書もさまざま出ているようなので真相を明らかにしていきたい」と述べました。