県庁などで生理用品無料配布
「生理の貧困」解消を

必要な生理用品が手に入らない、いわゆる「生理の貧困」を解消しようと、群馬県は公共施設のトイレの個室に専用の機械を設置して、生理用品を無料で配布する取り組みを始めました。

この取り組みは群馬県が東京の民間企業と連携して、県庁や県の昭和庁舎、それに県立自然史博物館で12月から始めました。

利用者が事前にダウンロードしたアプリを女子トイレの個室に設置された機械にかざすと、生理用のナプキン1枚が取り出し口から出てきます。

利用できるのは1人当たり2時間ごとに1枚、25日間で合わせて7枚までで、ナプキンの費用は民間企業が機械の画面に広告の映像を流すことで賄うとしています。

県はすべての県立学校の女子トイレに無料の生理用品を置くなど、「生理の貧困」を解消する取り組みを進めていて、今回の利用状況を確認したうえで、ほかの公共施設にも機械を設置するということです。

群馬県生活こども課の石井富美代男女共同参画室長は「使いたい時に、いつでも使える環境を整えることで、女性の不安や負担の軽減につなげていきたい」と話していました。