自民党総裁選2021
(8月26日~9月3日)

※自民党総裁選に関する発言や動きを1日ごと まとめて随時更新します。

リンク 【詳しくわかる】自民党総裁選2021 日程 仕組みをわかりやすく

【9月3日(金)】

菅首相の動静

午前8時前 東京・赤坂の議員宿舎から総理大臣官邸へ。敷地内で、約30分間、日課の散歩か。

8時半ごろ 改めて正面玄関から総理大臣官邸入り。記者団の「おはようございます」との声かけに「おはようございます」と返す。

10時すぎから 閣議に出席。その後、麻生副総理兼財務大臣や茂木外務大臣と数分間会談。

10時半頃 政府の地球温暖化対策推進本部の会合にオンラインで参加。

11時すぎ 自民党本部入り。

11時半ごろ 臨時の役員会で総裁選挙に立候補しないことを表明。
「新型コロナウイルスの対策に専念したいので、総裁選挙には立候補しない」

今月末の総裁任期満了に伴い、総理大臣も退任することに。
来週6日に行いたいとしていた党役員人事についても実施しない考え。

自民党本部から総理大臣官邸に戻った際、記者団が「自民党役員会での発言内容について、教えてください」と質問したのに対し、何も答えず、執務室に入る。

午後1時すぎ 菅総理大臣が記者団の取材に応じる
「先ほど開かれた自民党役員会で、私自身、新型コロナ対策に専念をしたいという思いの中で、自民党総裁選挙には出馬をしないことを申し上げた。
総理大臣になってから1年間、まさに新型コロナ対策を中心とする、さまざまな国が抱える問題に全力で取り組んできた。今月17日から、自民党の総裁選挙が始まることになっている。
私自身、出馬を予定する中で、コロナ対策と選挙活動を考えたときに莫大なエネルギーが必要だ。
そういう中で、やはり両立はできず、どちらかに選択すべきだ。国民の皆さんに約束を何回もしており、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、私は専念したいと判断した。
国民の皆さんの命と暮らしを守る総理大臣として、私の責務なので、専念してやり遂げたい。来週にでも改めて記者会見したい」

自民 岸田前政調会長「総裁選への思いは変わらない」

「菅総理大臣が総裁選挙に立候補しないと表明したことを、商店街に向かう途中で聞いた。状況をよく確認したうえで、改めて考え方を申し上げたい。総裁選挙への思いは変わらない。これからも国民や党員の皆さん1人ひとりに向けてしっかりと発信する努力を続けていきたい」

自民 高市前総務相「私の立候補の意思は変わらない」

「菅総理大臣が、新型コロナ対策に一生懸命取り組みたいという思いで立候補を断念されたと知り、自分のためよりも国民のためという思いに心から敬意を表したい。私の立候補の意思は変わらない。国会議員から激励の電話がたくさん来ていて 幅広く、いろいろな議員に支援をお願いしたい」

河野規制改革担当相 総裁選へ立候補検討を伝達

菅総理大臣立候補せずで総裁選挙への対応についてー
「まずは菅総理大臣本人に確認したい」

午後2時半ごろ 財務省で麻生副総理兼財務大臣と約30分間会談。
立候補を検討していると伝える。

野田聖子・幹事長代行 立候補の意欲を伝える

野田聖子幹事長代行は、午後、複数の自民党議員と会談するなどして、立候補への意欲を伝える。
野田氏は党内の派閥に所属しておらず、立候補に必要な20人の推薦人が確保できるかが課題。

自民 下村政調会長 総裁選「仲間と相談したい」

「驚いた。菅総理大臣は懸命に全力で1年間、新型コロナと戦ってきたと思うが、感染拡大が続く中でぎりぎりの判断をしたと思う。トップとしての厳しさの中での決断で、敬意を申し上げたい。(総裁選挙への対応について)「状況が変わったので、これから、改めて同志や仲間と相談したい」と述べ、改めて検討する考えを示しました。

自民 石破元幹事長「白紙だが選択肢狭まった」

「菅総理大臣がこの1年間、全身全霊で休みなく働いてきたことに心から敬意を表したい。(総裁選挙の対応について)白紙ということに変わりはない。ただ、新しい状況となり、選択肢が狭まったことは事実だ。何が国民のため、自民党のためにとるべき道かということを、同志の皆さんと相談しながら、 しかるべき時に決断したい」

二階幹事長「誠に残念 熟慮のうえ決断」

「この1年間、ずいぶん活躍されたと思っている。執行部と党で一丸となって、総理・総裁を支えてきた。私にも長い経験があるが、執行部と党とで静かに職責に向かって取り組んだ、歴史的にも素晴らしいことではなかったかと思い返している。誠に残念であるが、精いっぱいやって熟慮のうえで決断したことだから、しっかり受け止めて党の円満な発展につなげていくことが我々に残された仕事だ」

公明 山口代表「責任貫こうとする姿勢を評価」

「報道で初めて知り、大変驚いた。新型コロナ対策を最優先にする菅総理大臣の、国民に対する責任を貫こうとする姿勢を評価したい。これから新たな総裁が選ばれて、首班指名を経て、衆議院選挙に臨むことになる。政権選択の選挙であり、国民に政権を任せていただけるアピールができるよう力を合わせていく」

立民 枝野代表「もはや政権を運営する資格はない」

「新型コロナの感染爆発と医療崩壊の状況で、政治は今、一刻を争う対応が求められているのに菅総理大臣は『レームダック状態』になり、はなはだ怒りを持って受け止めている。菅総理大臣も無責任だし、こうした状況を作り出した自民党にも、もはや政権を運営する資格はない」

共産 志位委員長「政権を放り出した」

「新型コロナ対応での失敗の結果、政権を放り出したということだ。これは菅総理大臣1人の責任ではなく自民党や自公政権の責任だ。自民党総裁選挙によって誰が新しい総裁になっても、この責任を問われることには変わりない。自民党のコップの中での総裁選びでは日本の政治は変わらない。政権交代が必要だ」

維新 松井代表「将来、評価されるのでは」

「地方重視で、大阪の経済基盤の強化や万博の誘致、インフラ整備などで大きな協力をいただいた。実務家で、メッセージを出すパフォーマンスはあまりうまくないので賛否両論が巻き起こったが、日本にとって必要なことは批判を受けようとも逃げずに実施してきたと思う。将来、後世で評価されるのではないか」

国民 玉木代表「コロナ対策の失敗の責任を取った形」

「突然のことで驚いている。感染が全国的に拡大している中で政府の最高責任者がこうしたことを表明するのは異例の事態だが、事実上、新型コロナ対策の失敗の責任を取った形だ。わが党としては衆議院選挙を通じて、より効果的な対策を訴えていきたい」

【9月2日(木)】

高市前総務相 20人の推薦人確保に自信

「最後まで絶対に手を下ろさずに頑張りたい。たくさんの議員が派閥を超えて、『絶対に応援する』と言ってくれている」
新型コロナウイルス対策について、インターネット番組でー
「感染者をゼロにすることは、ほぼ不可能だ。早期に治療でき、重症者や死亡者を極少化し、自宅療養をゼロにすることに重点を移していきたい」

岸田前政務調査会長 総裁選前に新型コロナ対策を発表

・いわゆる野戦病院の整備や、国公立病院への重点化によって「医療難民ゼロ」を実現。
・数十兆円規模の経済対策の実施。
・感染症対策の司令塔として「健康危機管理庁」を創設することや、
・人流の抑制や医療提供体制の確保へ、国や自治体が強い権限を持てるよう法改正実施。
「たぶんよくなるだろうではなく『有事対応』として、常に最悪を想定した危機管理の考え方、姿勢の徹底が必要だ。年明けには通常に近い社会経済活動を取り戻したい」

自民党青年局 地方組織のメンバー100人余とオンライン会合

地方組織から意見や指摘相次ぐ
「衆議院解散をめぐる報道で、自民党が迷走しているという印象を持たれたことは大変残念で、総裁選挙ではしっかりと政策の議論できる討論会が必要。新型コロナで大変な思いをしている国民の目線に立った党運営が行われなければならない」

竹下派 総裁選挙への対応は引き続き検討

会長代行の茂木外相
「来週には党役員人事がある。その後の総裁選挙、そして衆議院選挙という順番はおそらく変わらない。仲間で意見交換や情報共有をしながら、グループとしてまとまって対応していきたい」

二階派 この日の会合では総裁選の正式な対応は決めず

二階幹事長が自らが幹事長を退任することを念頭にあいさつ。
「ありがとう。お世話になりました」
幹部から「一致結束していこう」という意見出されるも、この日の会合では総裁選の正式な対応は決めず。

小泉環境相 菅総首相と4日連続で会談

会談後の小泉環境相
「菅総理大臣は総裁選挙で選ばれた人が、衆議院選挙を決めるべきだと考えている」

石破派 党内情勢見極め結束を確認

国会内で10人余りが会合。
複数の出席者から「総裁選挙に石破氏が立候補すべきだ」という意見。
来週、党役員人事が行われることも踏まえ、
党内の情勢を見極めながら、石破氏の力を最大限生かせるよう結束していくことを確認。

高市前総務相 民放番組で

「来週の党役員人事で打診があった場合、受けないのか」と質問されたのに対しー
「もちろんだ。総裁選挙で政策を競わせてもらいたい」

菅首相 公明 山口代表と昼食取りながら約40分間会談

経済財政諮問追加経済対策のとりまとめを指示することを伝える。
山口代表は
・3回目のワクチン接種を視野に入れ、接種無料化のための財源確保。
・新型コロナで影響を受けている子育て世帯への支援策の拡充などを要請。
菅総理大臣は前向きに検討する考えを示し、政府・与党で連携して新型コロナ対応にあたることを確認。

会談後、山口氏は、衆議院の解散・総選挙についてー
菅総理大臣から1日に「いまは解散できる状況ではない」と発言したと説明を受けたことを明らかにした上で
「菅総理大臣の言葉を、そのとおり承った。一貫してコロナ対応に最優先で取り組むという決意は全く揺るぎがないと感じた」

菅首相 二階幹事長と党本部でおよそ15分間会談

午後4時すぎに総理大臣官邸に戻った際、記者団が「二階幹事長とどのような話をしたのか、人事について話はしたのか」と質問したのに対し、右手を軽く上げ何も答えず。
今月行われる自民党総裁選挙に再選を目指して立候補する意向を固め、二階幹事長らに伝える。

国民 玉木代表「自民党役員人事 閣僚人事は不適切」


「現状をどう考えても選挙最優先で、新型コロナ対策が最優先になっておらず、『個利個略』だという批判は免れない。ワクチンなど、新型コロナ対策の責任者が代われば、引き継ぎで仕事に隙間が生じる懸念がある」
政府・与党が臨時国会召集に応じないことを批判
「国民の命が失われている現状で、いま開かず、いつ国会が役割を果たすのか。法改正や補正予算の編成など、与野党をこえて取り組むべきだ」

岸田前政務調査会長 「人事が行われても争点無くなることはない」

6日の党役員人事について 民放のBS番組でー
「どのような人事が行われても、党の中に新陳代謝ができるルールを定着させることが大事だ。総裁選挙を通じて党改革を訴え続けなければならず、人事が行われても争点が無くなることはない」
総裁に選ばれた場合、菅総理大臣が決めた人事を刷新する考えかとの質問に対しー
「常識で考えれば、自分が総裁になったら自分が思う人事を行うのは当然のことだ」
「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書の改ざん問題についてー
「調査が十分かどうかは国民が判断する話であり、国民が足りないと言っているのなら、 さらに説明しないといけない課題だ」。

【9月1日(水)】

菅首相「解散できる状況でない 総裁選の先送り考えてない」

「これまでも、たびたび質問があり、その際に『最優先は新型コロナ対策だ』と申し上げている。今回も全く同じであり、今のような厳しい状況では、解散ができる状況ではないと考えている。自民党総裁選挙の先送りも考えていないし、そういう中で日程は決まってくるだろうと思う」

立民 安住国会対策委員長「自民の『狂騒曲』冷めた目で」

「一歩、永田町の外に出れば、コロナ禍で本当に困っている人ばかりで、この自民党の『狂騒曲』を『何をやっているんだ』と冷めた目で見つめている。やらなければいけないことがたくさんあるのに、政治日程を示さないのは職務放棄だ。選挙日程も示されておらず、無責任だ」

立民、共産、国民の国会対策委員長会談

新型コロナ対策を急がなければならない時に国会での議論を拒否する姿勢は無責任だという認識で一致。社民党も加え野党4党で共同声明を出し、政府・与党側に強く抗議していくと確認。

共産 穀田国会対策委員長「政府・与党、政治を機能させる気がない」

「国会を開かないのは、医療体制のひっ迫と営業や暮らしの困難などの国民の窮状が、政府・与党の眼中に全くないことのあらわれで、政治を機能させる気がない。新型コロナへの対策を打たずして、次の自民党総裁が誰だの、人事はどうだのと言っている場合ではない」

中谷元防衛相「総裁選は決められた日程で」

谷垣グループの会合でー
「勝手な個人の都合で変更すれば、党の信頼を失ってしまうのではないか。人事で『釣る』という方法もあるが、党員や国民は、おそらく辟易するのではないか。総裁選挙は決められた日程のもとで、正々堂々と行って、選ばれた総裁のもとで、しっかりとした政治基盤のもとに政策を実行していくべき」

小泉環境相 菅首相と電話

31日夜、電話で総裁選先送りすべきでないと進言。
「総裁選挙の先送りは絶対に許されない。衆議院の解散も大義がなく、もし踏み切れば自民党も終わる」

岸田前政務調査会長 あいさつ回り

自民党竹下派に影響力を持つ青木幹雄・元官房長官の東京都内にある事務所を訪れたのに続き、菅総理大臣の再選を支持するとしている石原派の会長を務める石原・元幹事長と面会。
石原氏からは「派閥としては菅総理大臣の支持を決めているが、総裁選挙は頑張って欲しい」と伝えられる。

二階派 幹部が対応協議

二階幹事長や河村元官房長官ら二階派の幹部が、派閥として一致結束して対応することを確認。翌2日にも再び会合を開いて具体的な対応を協議の予定。

国民 玉木代表 “組織内の争いにしか見えない”

「新型コロナ対策に最優先で取り組むため、今は解散できる状況にないと言うのであれば必要なのは臨時国会の召集だ。国会を開かず、法改正も補正予算の編成もしないのであれば『新型コロナ対策に最優先』ということばが、うそになる。二階幹事長をかえて感染者が減るのであれば交代させればいいが、国民からは単なる組織内の争いにしか見えない」

山口選挙対策委員長 菅首相と会談

衆院選に向けて党本部と党の地方組織が8回行った意見交換の内容を報告。地方組織側からは、衆議院選挙の前に党員投票を含む形での総裁選挙の実施を求める意見が相次いだことなどを伝える。

安倍前首相が菅首相に意向伝える

関係者によると、31日夜、菅総理大臣に総裁選を衆院選の後に行うことには反対する意向を伝えたことが判明。

菅首相と二階幹事長が会談

関係者によると、30日に続き、31日夜も二階幹事長と議員宿舎で会談。衆院選の時期や党役員人事などについて意見交わすものの、結論はでなかったという。

当選3回の自民衆議院議員17人が会合

総裁選は先送りせず、予定どおり実施や、投票は派閥の方針だけにとらわれず、それぞれの意思で決めるべきだという認識で一致。
福田達夫衆議院議員
「国民のもとに政治を取り戻すため党改革をしっかり提案したい」

平井デジタル相 岸田氏支持の考え

テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」でー
「前回の総裁選挙で、岸田氏を応援した。そういうことに関係なく、菅総理大臣は、私を任命し、重要政策を任せていただいた。まず、私がやらないといけないのは、菅内閣の閣僚の一員として、結果を出すことだ」
平井大臣は、自民党岸田派に所属しています。

【8月31日(火)】

菅首相 二階幹事長を交代させる意向固める、近く自民党役員人事

自民党幹部 党役員人事は来週の見通し

記者団に対し、党役員人事は来週行われることになるという見通し示す。

武田総務相 菅首相の再選支持

「菅総理大臣は逃げずに、黙ってひたむきに新型コロナウイルス対策に取り組んできて、そのもとで、われわれも閣僚として精いっぱい励んできた。いまは1つになるべきで、心1つにコロナ対策に全力を傾注したい」

公明 山口代表「任期満了選挙もあり得る」

「任期が決まっている以上、任期満了の選挙ということも当然、あり得る。解散するのも総理大臣の専権事項であり、時々の政治状況によって総理大臣の判断に委ねられている」
菅総理大臣が二階幹事長を交代させる意向を固めたことについてー
「人事をどのように考えるかは総理大臣の判断なので対応を見守りたい」

立民 枝野代表「権力争いやっている場合ではない」

「自民党の中の権力争いばかりが注目されているが、いまはそんなことをやっている場合ではない。国会を開いて新型コロナ対策に必要な財源措置を行い、自宅で命を失う人が出ている状況を早く改善するのが政治に課せられた責任だ。内部の権力闘争に明け暮れている政権は一刻も早く倒し、命を暮らしを守れる政権を作っていきたい」

岸田前政務調査会長 「役員任期の制限考えるべき」

菅総理大臣が二階幹事長を交代させる意向を固めたことについてー
「報道は承知しているが、私が申し上げてきたのは自民党の改革だ。
中堅・若手を登用し、新陳代謝ができる政党だと示すため、役員の任期の制限も考えるべきであり、特定の誰かを念頭にしたものではない。権力の集中を防ぐことは、国民の信頼を回復するために大変重要だ。しっかりと訴え続け、やりきらなければならない」
衆議院議員の任期満了が迫る中で総裁選挙を行うことについてー
「国民の声を受け止め、政治に反映することが信頼回復に必要だ。総裁選挙を堂々とやることが大事だと改めて強く思っている」

無派閥の参議院議員8人が会合 菅首相の再選支援を確認

菅総理大臣に近い、島村大・参議院議員や園田修光・参議院議員ら、無派閥の参議院議員8人が会合。欠席したほかの3人含め、菅総理大臣の再選に向けて支援していくことを確認。

森山国会対策委員長 立民 安住国会対策委員長が会談

来月上旬の臨時国会の召集には応じられないと伝える。

立民 枝野代表国会召集見送りは無責任

「召集の要求に応じないのは、甚だしい憲法違反であると同時に、感染爆発と医療崩壊で命が失われている事態への対応が求められる中で、あまりに無責任だ」
菅総理大臣が二階幹事長交代の意向固めたことについてー
「党内の権力闘争をやっていられる場面だと、自民党総体として考えていると受け止めざるを得ない。今やらなくてはならないことは、与野党をこえて感染を抑え込むことに全力を尽くすことだ」

党内最大派閥の細田派 総裁選挙への対応を協議

会長を務める細田元幹事長や下村政務調査会長ら幹部が対応を協議出席者から「総裁選挙への党員の期待は高く、政策論争を通じて党への理解を深めてもらう場にすべきだ」などという意見が相次ぐ。
所属議員の意見を聞き取った上で、派閥としての対応を決めることに。

加藤官房長官、武田総務相、萩生田文部科学相、井上万博担当相が対応協議

菅総理大臣のもとで、今後も新型コロナ対策に一致して取り組むべきだという認識で一致。4人は、加藤官房長官が竹下派、武田大臣が二階派、萩生田大臣が細田派、井上大臣が麻生派とそれぞれ別の派閥に所属。
出席者からは「菅総理大臣の再選支持で派閥をまとめるのは難しい」という意見も。

岸田前政務調査会長 “総裁選挙はルール通り実施を”民放のBS番組で

菅総理大臣が来週にも、自民党の役員人事を行い、二階幹事長を交代させる意向を固めたことについてー
「菅内閣のイメージや支持率はいろんな要素が絡んでおり、幹事長を1人代えることで、画期的に変わるものではない」幹事長への就任を打診された場合の対応はー
「受けることは絶対ない。私は総裁選挙に挑戦しようと手を挙げており、その立場で日本の政治がどうあるべきかを訴えるべきだ。絶対ぶれることはない」

【8月30日(月)】

石破元幹事長「まったくの白紙」

総裁選への対応について問われー
「まったくの白紙だ。国民が一番望んでいることは医療体制の拡充であり、野戦病院のような集中的に診療する体制も望んでいる。必要な法律や予算を議論するのが立法府の国民に対する唯一の責任だ」

下村政務調査会長 菅首相と会談後 立候補を断念

菅総理大臣と会談し、追加の経済対策検討の指示受ける。
関係者によると、菅総理大臣は「総裁選挙に立候補するなら、政務調査会長の職を続けるのは難しいのではないか」と指摘。
このあと細田派会長の細田元幹事長や安倍前総理大臣と相次いで、対応を協議。
今の職責を果たす必要があるとして、立候補を断念する意向を固め、関係者に伝える。
「総裁選挙に立候補するため、政務調査会長を辞任することは責任放棄だ。喫緊の新型コロナ対応、経済対策のとりまとめに全力で取り組むことが最優先だと判断した」

岸田前政務調査会長 党所属議員にあいさつ回り

「ぜひ自民党の活力や存在感を示せる総裁選挙にしたいので、ご指導をお願いします」
このあと、安倍前総理大臣や麻生副総理兼財務大臣と会談。
「力添えをお願いしたいという思いはもちろんあるが、きょうは、お願いというより、挨拶と報告にあがった。『頑張りなさい』という言葉を頂いた」

菅首相 追加経済対策とりまとめを指示

午後、総理大臣官邸で自民党の二階幹事長と約30分間会談。
「新型コロナ対策にしっかり取り組みたい。これからは同時並行で経済対策をきちんとやりたいので、よろしくお願いしたい」

二階幹事長「財政厳しい中、しっかり対応」

「経済対策を打つなら思い切ったものをやらなければならないが、財政との問題もある。財政が極めて厳しい状況の中で、どういう経済対策を打っていくか両立していかなければならず、しっかり対応したい」

共産 小池書記局長「まず臨時国会召集を」

「自民党内の権力闘争をしている場合ではなく、まずは臨時国会を開くべきだ。多くの国民がいまの菅政権の新型コロナ対策ではだめだと思い、医療崩壊への不安を感じている。この不安に応えることが党派を超えた国会の責任だ」

【8月29(日)】

河野規制改革担当相「まず自分の仕事を」

「菅総理大臣が立候補すれば支持するのか」と問われー
「今はワクチン接種を閣僚としてやっているので、まず自分の仕事をしっかりやりたい」

岸田前政務調査会長 「党改革をしっかりやりきりたい」

「党役員の任期連続3年まで」に党内からの疑問の声にー
「理解できない。総裁すら連続3期までと決まっている。小選挙区制度で執行部の権限が強くなる中、権力の集中や惰性を防ぐことは必要で党改革をしっかりやりきりたい」

立民 安住国対委員長「1強政治はひずみや腐敗生む」

「1強政治は必ずひずみや腐敗を生む。それを正せるのは自民党のリーダーを変えることではなく政権交代しかない」

【8月28日(土)】

共産 志位委員長「政権交代実現し“野党連合政権”を」

「菅政権には総選挙で責任を取らせなければならない。命を守る新しい政権をつくるには共産党の躍進とともに市民と野党の共闘を成功させて政権交代を実現し『野党連合政権』をつくることがどうしても必要だ」

岸田前政務調査会長「国民や党員の支持獲得を重視」

「国民の中に政治に対する不信や不満があるので、国民や党員を向いて選挙を進めていきたい。それが国会議員や党の実力者にも影響すると考えており、政策を磨いて国民の心に届けたい」
また、党役員への中堅・若手の登用や、任期に制限を設ける考えを示しています。

立民 枝野代表 政権交代実現し感染を封じ込め」

「『安倍・菅政権』は官僚にそんたくを強いてきたため、総理大臣にとって耳の痛いことを誰も言わなくなった。自民党政権を変えないと、官僚の意識も変わらない。政権交代がないと民主主義はよくならない。次の衆議院選挙で政権をしっかりと預かり、新型コロナウイルスを封じ込めたい」

【8月27日(金)】

佐藤総務会長 菅首相の再選支持の考え

「菅総理大臣は、安倍政権の官房長官として8年近く頑張ったわけで、能力は十分備えている。1年で総理大臣を代えていいのかなどを含めて皆さんに判断してもらいたい」

下村政務調査会長 重ねて立候補への意欲示す

「自民党は今、国民から相当厳しい目で見られている。いろいろな人が手を挙げて総裁選挙を通じて、自由かったつに議論する必要がある。多くの方々に賛同してもらうため、準備していきたい」

細田派 オンライン会合

最大派閥・細田派所属の参議院議員30人余りがオンライン会合で、総裁選挙への対応を丁寧に議論していくことを確認。
世耕参議院幹事長
「派閥の力学や次の衆議院選挙のためだけではなく、しっかり建設的な政策論争ができる。総裁選挙にすることが重要だ」

立民 辻元副代表「衆院選で鉄ついを」

「自民党の総裁選挙はあくまでコップの中の権力闘争に過ぎない。今こそ堂々と国会を開いてコロナ対策などを審議し、万機公論に決すべきだ。総裁選だけにかまけている与党・自民党の姿を見ていると情けなくなる。衆議院選挙で鉄ついが下されるべきだ」

加藤官房長官 安倍前首相の退任表明から1年を問われ

「その時のことはきのうのように覚えている。昨年9月16日に菅総理が会見で安倍総理の思いを引き継ぎ、安倍政権が進めてきた取り組みをしっかりと継承し、前へ進めていくと言われた。この1年間はまさにコロナとの対応だった」

小泉環境相「菅首相の再選支持に変わりなし」

「国民が期待したことは無派閥だからこそ遠慮せず、当たり前の改革を行う姿勢だったが、残念ながら、そう見られていない。菅総理大臣には不退転の決意で、戦う姿勢で総裁選挙に臨んでもらいたい」
岸田前政務調査会長の立候補表明についてー
「新型コロナ対応では大きな方向性に違いはない。今の政権に欠けているところを岸田氏に指摘して頂き、政策論争を活発にやる環境ができればプラスなことだ」

岸田前政務調査会長 あいさつ回り

二階幹事長、細田派会長の細田元幹事長や麻生派の甘利税制調査会長、石破派の鴨下元環境大臣、谷垣グループの中谷・元防衛大臣らにあいさつ。
二階幹事長「コロナ禍で難しい選挙だが、党勢拡大のために頑張ってください」

高市前総務相 20人の推薦人確保に向けて

電話で自民党国会議員に支援呼びかけ。
石破派の鴨下元環境大臣らと面会、協力求める。
鴨下氏「頑張ってください」

【8月26日(木)】

岸田前政務調査会長 立候補を表明

「自民党に、声が届いていないと国民が感じ、政治の根幹である信頼が崩れている。自民党が国民の声を聞き、幅広い選択肢を持つ政党であることを示すため、総裁選挙に立候補する。党員投票も含むフルスペックで行われる選挙であり、まず向き合うのは国民であり党員だ。去年の選挙から1年間、厳しい声もたくさん聞いたが、それをエネルギーにして発信力をしっかりと発揮したい」

菅首相「時期が来たら立候補に変わりない」

菅総理大臣は、視察先の東京・墨田区で記者団に対し再選への意欲を重ねて示しました。
「何回か発言させていただいている。その時期が来たら出馬をさせていただきたいということは申し上げている。それに変わりはない」

高市前総務相「いよいよキックオフ」

「いよいよキックオフだ。精いっぱい、多くの同志に政策を伝え、賛同をお願いしていきたい。きょうまで活動を慎んできたが、驚くほどたくさんの議員から『頑張ってくれ』などと電話をもらっている。きょうから電話をかけ直すなどして、1人ひとり丁寧にお願いしていきたい」

下村政務調査会長「協力得られるよう進めている」

「同志から『総裁選挙に出るべし』という声があり、できるだけ早く関係者の理解と協力を得られるよう進めている。平時であれば党三役の立場では総裁選挙に出ないという考えもあるが、今はある意味で国家危機だ。政務調査会長として新型コロナ対応をやってきたが十分でないと思っていたことがたくさんある」

下村政務調査会長は26日夕方、東京都内の安倍前総理大臣の自宅を訪れておよそ40分間会談し、立候補への理解と協力を求めました。安倍氏はすでに菅総理大臣の再選を支持する考えを示していて、先週下村氏と会談した際には「すぐ応援するという状況ではない」と伝えていました。

二階派 対応は今後決定

二階派は、すでに二階幹事長が派閥を挙げて菅総理大臣の再選を支持する考えを示しています。
一方で26日、二階氏が欠席する中、開かれた派閥の会合では、一部の出席者から「派閥のメンバーからも意見を聞き取ったうえで丁寧に方針を決めてほしい」といった意見が出され、派閥としての正式な対応は、今後、改めて決めることになりました。

石原元幹事長「菅首相をしっかり支えていきたい」

石原派は26日午後、派閥事務所で会合を開き、総裁選挙への対応を協議し、会長の石原元幹事長に対応を一任することを確認しました。
「今回は非常に特殊な事態であり、新型コロナはいまだ収束が見えず、衆議院議員の任期満了が迫っている。党員投票を実施して総裁選挙をやることは非常に意味があるが、私どもは、引き続き菅総理大臣をしっかりと支えていきたい」

竹下派 所属議員の意向確認へ

竹下派は、国会内で会合を開き、会長代行を務める茂木外務大臣は、体調を理由に静養している会長の竹下元総務会長からの伝言を紹介し、総裁選挙への対応については、今後、所属議員の意向を確認したうえで、検討していくことになりました。
「竹下氏からは『基本的に菅政権を支えるということに変わりはないが、全体の状況もあるので、しっかり見極めてもらいたい』という指導を頂いている」

加藤官房長官「新型コロナ対策を最優先で対応」

「菅総理大臣は、新型コロナ対策を最優先で取り組むと言っておりその方針にのっとって、総裁選挙だけではなく日々いろいろと取り組むべき課題に対しても、適切に対応していく」と述べました。

野田毅 総裁選管理委員長「地方遊説など運動のしかたも検討」

「コロナ禍での総裁選挙であり、地方遊説や街頭演説会をどうするかなど、運動のしかたも検討していかなければならない。感染拡大をいかに防止するか、皆が必死になっているさなかなので格別の留意をする必要があり、具体的な方法を次回の会合でまとめたい」

佐藤総務会長「選挙戦 党としても悪くない」

「立候補する人が複数いて、選挙戦の方向になるのは党としても悪くない。遅滞なく混乱なく総裁選挙が行われることを望んでいる。立候補する人たちの意見が、国民の皆さんに広く行き渡るよう選挙を行ってもらいたい」

立民 安住国会対策委員長 「召集拒否すれば政治空白」

「総裁選挙をやっても、自宅で療養している方々を誰ひとりとして助けることはできない。しかし、国会を開けば財源が枯渇しているところに手当てもできるし、必要なお金を積むこともできる。もし召集を拒否するのであれば、本当の意味で政治空白を自民党みずからが作ることになる。菅総理大臣の決断を促したい」

共産 志位委員長「身内の選挙の前に一刻も早く国会を」

「菅総理大臣は『あかりは、はっきりと見え始めている』と述べたが、あかりどころではなく、全国の至るところで赤信号が点灯している。これまでの新型コロナ対応では自民党全体の責任が問われており、身内の選挙の前に一刻も早く国会を開けと強く言いたい。感染爆発を抑え、医療崩壊を立て直すために国会としての仕事をやる必要がある」

国民 玉木代表「感染拡大防止策に万全を期すべき」

「他党のルールなので実施についてはとやかく言わないが、今は感染拡大防止策に万全を期すべきときだ。国民に移動の制限をお願いする一方で、総裁選挙が盛り上がって関係者の移動が活発になることで国民へのメッセージが弱まらないよう十分注意してもらいたい」

9月29日投開票で決定 党員・党友による投票も実施

自民党は、26日午前の総裁選挙管理委員会の会合に続き、午後には総務会を開き、9月17日告示、29日投開票の日程で、党の規程に基づいて党員投票も実施することを決めました。

これにより、今回の総裁選挙は、▼国会議員1人1票の「国会議員票」383票と、▼全国の党員・党友による投票で配分が決まる「党員票」383票の、合わせて766票で争われる見通しです。