熱中症死者1000人以下に
政府対策会議が行動計画

熱中症対策を強化するため、政府は省庁横断型の対策会議を新たに立ち上げ、できるかぎり早い時期に年間の死者数を1000人以下にするという目標などを盛り込んだ行動計画を決定しました。

この会議は、環境省や総務省消防庁など省庁横断型で設置され、25日の初会合で議長を務める小泉環境大臣は「気候変動によって熱中症による被害が激甚化することも予想されている。特に、1人暮らしの高齢者についてはしっかりと対応を考えなければならない」と述べました。

そして会議では、今後の行動計画を決定し、この中では、熱中症で亡くなった人が去年まで3年連続で年間1000人を超えていることを踏まえ、中期的な目標としてできるかぎり早い時期に年間の死者数を1000人以下にすることを目指し、顕著な減少傾向に転じさせるとしています。

また、高齢者への対策として、見守りを強化したうえで、エアコンの適切な利用についての正しい知識をわかりやすく伝えていくことや、新年度から全国で運用される「熱中症警戒アラート」について関係省庁が連携して情報を発信し、熱中症を防ぐための行動を促すことなどを盛り込んでいます。

政府は、この行動計画に基づいて、新年度以降、熱中症対策を強化する方針です。