小泉環境相を気候変動対策の
調整役に 菅首相

菅総理大臣は、小泉環境大臣を新たに気候変動担当に充て、温室効果ガスの主な排出国などの首脳らが参加するサミットなどの国際会議に向けて、関係閣僚と協力して対応方針を準備するなど、政府内の調整を進め、各国との交渉にあたるよう指示しました。

菅総理大臣は、9日の閣僚懇談会で、小泉環境大臣を新たに気候変動担当に充て、4月予定されている温室効果ガスの主な排出国などの首脳らが参加するサミットや、ことし11月に予定されているCOP26など、一連の気候変動に関する国際会議に向けて、関係閣僚と協力して対応方針を準備するなど、政府内の調整を進め、各国との交渉にあたるよう指示しました。

また、菅総理大臣は、気候変動対策をめぐり、各分野の専門家や産業界をメンバーとした新たな有識者会議を立ち上げ、分野横断的に、グリーン社会の実現に向けた方針の検討を進める考えを示しました。

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「世界全体で気候変動に取り組み、脱炭素を進めることは喫緊の課題で、わが国としても国際社会の議論をリードしていく必要がある。小泉大臣には、関係省庁と連携して準備を進めるとともに、日本政府の代表として各国との交渉に当たっていただきたい」と述べました。