【1都3県】6項目で見る
「ステージ4」指標超えは

緊急事態宣言の対象となる1都3県について、政府の分科会は5日夜、感染状況を示す4つのステージのうち、最も深刻な「ステージ4」相当の対策が必要になっていると指摘しました。

そのうえで、
▽宣言の期間中に感染状況をなるべく早く「ステージ3」相当にまで下げ、
▽宣言が解除されたとしても、感染が急増している段階ではないとされる「ステージ2」相当以下になるまで、必要な対策を続けるべきだとしています。

では、1都3県は今、どのような状況にあるのか。
具体的な6つの項目ごとに見ていきます。

1 病床のひっ迫

まず病床のひっ迫具合です。

厚生労働省によりますと、先月29日の時点で最大確保できる病床の使用率が、
▽東京都で61.4%、
▽埼玉県で55.9%と、
いずれもステージ4の指標とされる「50%」を超えました。

東京都は、重症患者の最大確保病床でも、使用率が75.8%とステージ4の指標となる50%を上回っています。

一方、神奈川県と千葉県はステージ3の指標を超えています。

2 療養者数

続いて療養者数。
先月29日の時点で人口10万人あたり、
▽東京都で59.2人、
▽埼玉県で40人、
▽神奈川県で32.3人
▽千葉県で30.3人と、
1都3県すべてでステージ4の指標とされる25人を超えています。

3 PCR陽性率

PCR検査の陽性率では先月27日までの1週間で、ステージ3とステージ4の指標とされる10%を超えるところはありませんでしたが、
▽神奈川県では9.5%、
▽千葉県で7.2%、
▽東京都で6.8%、
▽埼玉県で6.5%と徐々に上がってきています。

4 新規陽性者数

さらに新規陽性者数。
今月4日までの1週間の、人口10万人あたりの新規感染者数は
▽東京都で46.22人、
▽神奈川県で33.09人と
ステージ4の指標とされる25人を超えています。

▽埼玉県は23.89人、
▽千葉県は23.77人で
ステージ3の指標とされる15人を上回っています。

5 直近1週間と前の週の新規感染者数の比較

直近1週間と、その前の週の新規感染者の比較では、1都3県すべてで、今月4日までの1週間の新規感染者が、前の週を上回り、ステージ3と4の指標を超えています。

6 感染経路不明者の割合

最後に、感染経路が不明な人の割合。

先月25日までの1週間の平均で、感染経路が不明な人の割合は
▽東京都で61.7%、
▽神奈川県で56.7%、
▽千葉県で52.2%と
ステージ3と4の指標とされる50%を超えました。

▽埼玉県は39.4%でした。