川崎 市立病院内で業者使用
光熱費少なく請求 公表せず

川崎市の市立病院が、院内でレストランを運営する業者が使用した光熱費などについて実際より1100万円余り少なく請求していたことがわかりました。市は、3年前に把握しながら公表していませんでした。

川崎市によりますと、中原区にある市立井田病院が、平成30年3月までのおよそ6年間、院内でレストランを運営する業者が使用した光熱費や水道料金について実際の額よりおよそ1100万円少なく請求していたということです。

別の業者からの指摘で3年前に発覚しましたが市は公表せず、議会にも報告しないまま、業者とその後の対応について協議を進めていたということです。

その結果、これまでに750万円は支払われることになりましたが、残りの400万円近くは回収できるめどがたっていないうえ、正式な文書を交わさないまま1100万円とほぼ同額の賃料を免除することも提案していたということです。

市は業者が使用する電力や給湯の量を正確に把握できていなかったことが原因だとしていて、15日会見を開いて「市民や関係者の皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。速やかに公表しなかったことやその後の手続きは不適切でした」と謝罪しました。