河井夫妻事件 井静香氏
秘書に300万円提供か

河井克行前法務大臣と妻の案里参議院議員が起訴された選挙違反事件で、現金の提供先とされる100人の中に亀井静香元建設大臣の秘書が含まれていることが関係者への取材で新たに分かりました。検察が認定した提供額は100人の中で最も多い300万円に上るということです。

前の法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(46)が初当選した去年の参議院選挙をめぐり、地元議員や後援会幹部など合わせて100人に2900万円余りを配ったとして今月8日、公職選挙法違反の買収の罪で起訴され、案里議員もこのうち地元議員5人に170万円を配った罪に問われています。

この事件で現金の提供先とされる100人の中に、衆議院広島6区が選挙区だった亀井静香元建設大臣の秘書が含まれ、検察が認定した提供額は最も多い300万円だったことが関係者への取材で新たに分かりました。

東京地検特捜部は現金の提供先を逮捕容疑より6人増やして起訴しましたが、亀井氏の秘書はこの中に含まれているということです。

河井夫妻の裁判は、起訴から百日以内の判決を目指して迅速に審理される「百日裁判」で行われることにことになっていて、今後の裁判が注目されます。

この秘書はNHKの取材に対して「何も話すことはない」としています。

関係者によりますと、河井前大臣と案里議員はいずれも起訴された内容を否認しているということです。