任期満了にともなう東京都知事選挙が18日告示され、過去最多となる22人が立候補しました。小池都政への評価や新型コロナウイルス対策などを争点に来月5日の投票日に向けて17日間の選挙戦がスタートしました。
このうち山本太郎候補は「東京都にお暮らしの方々が困らないように全力で底上げし、目の前で苦しんでいる人を放っておかない。総額15兆円を都独自で資金調達し、あなたのコロナ損失を底上げしていく。そして、第2波、第3波にもしっかり対応していく」と訴えました。
小池百合子候補は「喫緊の課題であるコロナ対策、これにつきる。第2波に備える必要がある。そこで私は東京版の予防センターを凝縮して作っていきたい。人の命を守ると同時に稼ぐ東京、この両方の見直しをし、縮減をする部分、稼ぐ部分を作っていく」と訴えました。
宇都宮健児候補は「コロナ災害に伴う国や東京都の自粛要請、そして休業要請などによって多くの都民の生活や命が脅かされている。被害をこれ以上拡大させない。そして、都民一人一人の命や暮らしを守る都政が今こそ求められていると思う」と訴えました。
小野泰輔候補は「熊本県の副知事として8年間、実務をやってきた。熊本地震からの創造的復興という具体的な政策にも取り組み成果を出してきた。今、知事が代わっても、コロナ対策をやってきた実績もある。私が結果を出せる候補だと、自信をもって示したい」と訴えました。
立花孝志候補は「新型コロナウイルス対策で『自粛、自粛』と言われるのは、娯楽産業の人たちにとって『もうお前たちは死んでいいんだ』と言われているのに等しい。飲食店やイベント業の方たちを守っていけるよう取り組んでいきたい」と訴えました。
今回の選挙で、自民党は事実上の自主投票ですが、二階幹事長は小池氏を支援する考えを示しています。また、公明党も推薦や支持は出しませんが小池氏を実質的に支援することにしています。
一方、立憲民主党、共産党、社民党は宇都宮氏を支援する方針です。
日本維新の会は小野氏を推薦しています。
れいわ新選組は、代表の山本氏を公認しています。
NHKから国民を守る党は党首の立花氏らを推薦しています。
国民民主党は自主投票を決めています。
選挙戦では小池都政の評価や、新型コロナウイルス対策のほか、1年延期された東京オリンピック・パラリンピックへの対応などが争点になる見通しです。
東京都知事選挙は17日間の選挙戦を経て、来月5日に投票が行われ、即日開票されます。