省できない子に贈る物
送料肩代わり 宮崎 高原町

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため移動の自粛が求められるなか、宮崎県高原町は大型連休中にふるさとに帰省できない子どもや孫に贈る食べ物などの送料を肩代わりする取り組みを始めました。

高原町では、県外から帰省できない人やその家族を支援しようと、宅配便の料金を町が負担することになり、28日朝から荷物の受け付けを始めました。

役場前の駐車場には、県外で暮らす大学生や社会人の子どもや孫などに贈る米や野菜、芋焼酎を詰めた段ボールが持ち込まれ、町からプレゼントされた、マスク3枚と消毒液1本を担当者が添えていました。

町では28日から3日間で、300個の荷物を受け付けることにしていましたが、すでに予定の数を上回り、消毒液がなくなったため、29日と30日はマスクを6枚に増やして同封するということです。

長崎と熊本の孫などに荷物を贈った女性は、「ことしは大型連休中に会えないので孫たちが好きな菓子を贈ります。病院で働く孫もいていつも心配しています」と話していました。

高原町産業創生課の森山業課長は「”帰ってきてほしい” ”自分が行きたい”という気持ちをみんな持っていると思うが、荷物を贈ることで ”元気を出して気張ってくれ” という思いが伝われば」と話しています。