尾山ケーブルカー運休
箱根大涌谷は閉鎖に

毎年、大型連休の期間中におよそ10万人が訪れる、東京 八王子市の高尾山では、大型連休の混雑を避け新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、25日から来月6日までケーブルカーが運休されることになりました。

東京 八王子市の高尾山は世界的に有名なフランスの『ミシュランガイド』で最高ランクに選ばれ、国内外から多くの人が訪れる人気の観光地で、毎年、大型連休期間中にはおよそ10万人の登山客でにぎわいます。

ケーブルカーを運行する高尾登山電鉄によりますと、大型連休期間中の混雑を避けるため、25日から来月6日までの間、運休することを決めました。

高尾登山電鉄ではすでに、今月9日から2人乗りの観光リフトを運休し、ケーブルカーの運行時間も短縮していますが、東京都からの要請などもあり、終日の運休を決めたということです。

また登山道にある高尾山薬王院でも、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、25日から来月6日まで、境内への立ち入りが禁止されることになりました。

高尾山薬王院では「少しでも早い収束に向けて、地域が一丸となる必要があると考え、今回の判断となった。参拝の予定だった人にはご理解いただきたい」と話しています。

このほか、高尾山の登山道を管理する東京都は、登山口付近に自粛を呼びかける看板を設置しています。

大型連休中 箱根大涌谷閉鎖へ

新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が呼びかけられる中、神奈川県箱根町は、ことしの大型連休中観光地の大涌谷を閉鎖することを決め、周辺の自治体などとともに観光を控えるよう呼びかけました。

23日は、箱根町と小田原市、それに地域の商工会議所と観光協会が合同で緊急の会見を開きました。

例年、大型連休中は箱根町におよそ60万人、小田原市に40万人余りが訪れ、多くの観光客でにぎわいますが、ことしの連休中は感染の拡大を防ぐため、箱根町は観光地の大涌谷を閉鎖、小田原市は一部の観光施設を、休業とすることを明らかにしました。

そのうえで、大型連休中の箱根や小田原への観光を控えてほしいと呼びかけました。

箱根町では、すでに主な美術館やロープウエーなどが臨時休業となっていて、大型連休中はホテルや旅館も6割以上が臨時休業を決めているということです。

箱根町の山口昇士町長は「去年は箱根山の噴火警戒レベルが引き上げられたほか、台風の被害にも見舞われ、ことしこそ復興の年と意気込んでいた中で身を切られる思いですが、住民や観光客の健康を第一に考えた末の判断です。皆様にはステイホームの実践にご理解をいただきたい」と話していました。

津では潮干狩りスポットの駐車場閉鎖

新型コロナウイルスの感染拡大で大型連休中の移動の自粛が呼びかけられる中、津市は潮干狩りの客が集まるのを防ごうと、御殿場海岸近くの駐車場を閉鎖しました。

津市の御殿場海岸は毎年大型連休中に、県の内外からおよそ10万人が訪れる有数の潮干狩りスポットです。

津市は大型連休中の移動の自粛の徹底が呼びかけられていることから、御殿場海岸の近くにある2か所の無料駐車場を、23日から閉鎖しました。

市によりますと、2か所の駐車場には合わせておよそ400台が駐車できるということで、大型連休が終わる来月6日まで閉鎖するということです。

津市観光協会によりますと御殿場海岸などでは、9軒ある海の家も22日から臨時休業していて、今月27日以降はすべての店が休業する予定です。

津市観光振興課は「感染拡大を防ぐためにも、ことしの潮干狩りは自粛していただき、新型コロナウイルスの感染が落ち着いたころにまた来ていただきたい」と話しています。