時休校 保護者支援策
事業主への新たな助成金

新型コロナウイルスをめぐり、2日から多くの学校で臨時休校が始まる中、厚生労働省は臨時休校に伴って仕事を休む保護者への支援策として、賃金を支払った事業主には最大で3分の2程度を補填(ほてん)する新たな助成金を創設することにしています。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2日から多くの学校で臨時休校が始まる中、安倍総理大臣は1日、政府の対策本部で、仕事を休まざるを得なくなった保護者に経済的な支援を行う考えを示しました。

これを受けて、厚生労働省は臨時休校を理由に仕事を休んだ保護者に賃金を支払った事業主に対し、その補填をする助成金を創設する方向で調整しています。

非正規雇用も対象で、助成率は大企業は賃金の2分の1、中小企業は3分の2程度となる見込みで、今後、詳細を詰めることにしています。

一方、加藤厚生労働大臣は1日夜、記者会見で、集団感染を防ぐための注意点を発表しました。

この中では、クラスターと呼ばれる感染者の集団が新たなクラスターを生み出すのを防止することが重要だとしています。

そしてスポーツジムや屋形船、ビュッフェスタイルの会食などで1人の感染者が複数に感染させた事例が報告されているとして、「換気が悪く、人が密に集まって過ごす空間」に集団で集まるのを避けるよう呼びかけています。

軽症感染者の自宅療養注意点は
厚生労働省は家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる軽い症状があった場合に、自宅で療養する際についての注意点を公表しました。

それによりますと、
▽症状のある人とは部屋を分けて、限られた人で世話をすること、
▽マスクをつけてこまめに手洗いをすること、
▽定期的に部屋の換気を行い、
▽ドアの取っ手などの共用部分は薄めた『家庭用塩素系漂白剤』で拭いたあと、水拭きし、
▽トイレや洗面所などは家庭用消毒剤で消毒すること、
▽汚れたリネンや衣服を扱う際は手袋とマスクをつけて、家庭用洗剤を使って洗濯し、完全に乾かすこと、
▽鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出す時は密閉して捨てること、などを呼びかけています。

加藤厚生労働大臣は1日夜、記者会見で、「症状のある人は外出を避けるとともに同居している人も健康観察を行い、不要不急の外出は避けて、せきや熱などの症状がある時には職場にも行かないでいただきたい」と呼びかけました。