ーストラリア森林火災
空自輸送機2機派遣

森林火災が続くオーストラリアで、現地の消防隊員や物資の輸送に当たるため、国際緊急援助隊として航空自衛隊の輸送機2機が派遣されることになり、15日夕方、愛知県の小牧基地を出発しました。

派遣されるのは、航空自衛隊のC130輸送機2機と隊員およそ70人です。

オーストラリアでは、南東部を中心に続く森林火災で、去年9月からこれまでに28人が死亡するなど被害が広がっていて、オーストラリア政府からの要請を受けて、15日午後、国際緊急援助隊として派遣されることになりました。

輸送機は、15日午後4時すぎ愛知県の小牧基地を出発し、今後シドニー近郊のオーストラリア空軍の基地を拠点に、消火や救助活動に使う車両などの物資や現地の消防隊員などの輸送に当たるということです。

防衛省によりますと、派遣期間は決まっておらず、現地のニーズを踏まえて調整するということです。

官房長官「支援物資や要員の輸送を想定」

菅官房長官は記者会見で「人道的観点、および特別な戦略的パートナーであるオーストラリアとの友好協力関係に鑑みて、国際緊急援助隊として自衛隊部隊を派遣するとともに、国際協力機構を通じて、緊急援助物資として防じんマスク6000枚を供与することにした。自衛隊部隊は、現地において支援物資および消火支援活動を行う要員の輸送を行うことを想定している」と述べました。