的年金の積立金運用
4~6月は2569億円黒字

公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、ことし4月から6月の運用実績について、2569億円の黒字になったと発表しました。

公的年金の積立金を運用しているGPIFは2日午後、ことし4月から6月の運用実績を公表しました。

それによりますと、期間中の積立金全体の収益は2569億円の黒字で、収益率はプラス0.16%でした。

市場運用分の収益の内訳は、国内債券が3393億円の黒字、外国債券が2686億円の黒字、外国株式が5413億円の黒字になった一方、国内株式は8926億円の赤字となりました。

これにより、2001年度に市場での運用を始めてから累積の収益額は66兆777億円となり、GPIFが運用する積立金の総額は、ことし6月末現在で159兆2133億円となりました。

GPIFは「アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が、金融緩和の姿勢を示したことなどから金利が大幅に低下し、アメリカやヨーロッパ市場で株価が上昇したものの、円高の進行により、外国債券や株式の収益率の伸びが抑えられた」としています。